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ギリシャのコバルト・ミュージックから、デジパックでのリシュー。ソクラテス(・ドランク・ザ・コニウム)はアテネ出身のグループで、ジョン・スパタスとアントニス・トゥルコイオルギスが中心となって69年に結成されている。メンバー変遷を経ながら83年までに7枚のアルバムをリリースして解散したが、99年に再編ライヴ・アルバムをリリースした。本作は、76年にギリシャのヴァーティゴからリリースされたフォース・アルバムで、ドランク・ザ・コニウムが取れたソクラテス名義。メンバーは、前作からのスパタス、トゥルコイオルギス、ゲオルゲ・トラダリディスの3人に、新たにヴァンゲリス・パパタナシューを加えた4人編成、プロデュースはヴァンゲリス。おそらくヴァンゲリスはスポット加入だったのかも知れないが、その影響は明らかというか、随所に「アース」やアフロディティス・チャイルド「666」辺りに通底するヴァンゲリス的プログレ感十分のサウンドを展開。アコギやクリア・トーンを多用するギター、前作にも増してデミス・ルソス的なボーカル、バルカン・テイストの変拍子を交えたリフ＆フレーズ、ヴァンゲリス特有のシンセ音などなど、全体に古代ギリシアの風が吹く感じでけっこうカッコいい。1,5曲目辺りの判りやすいものも含め、多くは過去曲の焼直しセルフカヴァーのようだが、独特のエキゾティックな響きは素敵で面白く、ハード系というよりはグリーク・プログレ系の好盤と思う。
輸入盤
(Psyche Hard/Progressive,Blues / Digi-Pack CD(2024) / Cobalt Music/Greece)(
John Spathas(el-g,ac-g)
Antonis Tourkogiorgis(vo,b,ac-g,el-g)
George Tradalidis(ds,per)
Vangelis Papathanassiou(kbd,per)
Produced by Vangelis Papathanassiou
収録曲目
1.Starvation
2.Queen Of The Universe
3.Every Dream Comes To An End
4.The Bride
5.Killer
6.A Day In Heaven
7.Time Of Pain
8.Mountains
