韓国のビッグ・ピンク・ミュージックから、20年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。コーティング紙ジャケ仕様、インサート入、オビ付。ランディ・パイはハンブルク出身のグループで、元ラットルズのディッキー・タルラッハやマンフレート・ティジー・ティエール(ガッシュ経由)が中心となって73年に結成されている。当時のジャーマン・ロックにはわりと珍しい、ブルース、ファンク、ソウル、プログレのゴタ混ぜハード&ポップ系サウンドを展開した。本作は、73年にドイツのゼブラからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、タルラッハ、ティエール、ベルント・ヴィピッヒ、ヴェルナー・ベッカーの4人編成を基本に、曲によってライナー・バウマン(ex.フランピィ,etc)の他、ジョン・F・バカルディのアレンジによるストリングス&ホーンが適時入る。プロデュースはライナー・ゴルターマン。ブルース基調のハード・ロック的バンド感、フレーズとアレンジ、ホーン・セクションのジャズ・ロック色とプログレ感、ソウルフルなメロディアスさとファンキーな演奏が交叉する、ある意味煮え切らなさ満点のサウンド。全体に、武骨さと洗練感が妙なバランスで同居していて、どうしたいのか今一つはっきりしない散漫さはあるが、演奏は上手くて普通にカッコよく、場末のクラブハウス的ジャム・セッション感も十分。聴き込むにつれ、煮え切らなさがある種の味わいとなるタイプで、ニッチなジャーマン・ロック系の悪くない1枚と思う。
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輸入盤
(Blues Hard/Pub Rock,Funk,Jazz Rock / Paper-Sleeve CD(2020 Re-master) / Big Pink Music/Korea)
Bernd Wippich(vo,g)
Werner Becker(kbd,vo)
Manfred Thissy Thiers(b,vo)
Dicky Tarrach(ds)
Rainer Baumann(g)
Strings & Brass Arranged by John F. Bacardi
Produced by Rainer Goltermann
収録曲目
1.Autumn
2.Ad Hoc
3.Sightseeing Tour
4.(When I'm On My Way) Outside-Inside
5.Luie
6.6/8
7.Back To Universe