ハンガリーのハンガロトン・ゴングからのリシュー。多分初CD化。ロコモティヴGTはハンガリーのブタペスト出身のグループで、オメガのサード後に揃って脱退したガーボル・プレシェルとヨーシェフ・ラウクスが中心となって、71年に結成されている。本作は、73年にハンガリーのペピタからリリースされたサード・アルバムで、メンバーは、前作からのガーボル・プレシェル、ヨーシェフ・ラウクス、タマーシュ・ベルタの3人に、新たにタマーシュ・ショムローを加えた4人編成、プロデュースはイシュトヴァーン・ローナイ。前作からのブルース&ハード・ロック色をある程度担保しつつも、キャッチーなファンク色を加味したサウンドを展開していて、その分プログレ感は後退している感じ。プレシェルはメインをオルガンからエレピに代えていて、楽曲もポップで分かりやすくて演奏のノリもよいが、どこかイモっぽいゴリゴリ感とヘヴィネスが残っていて、これを洗練されたとはいえないかも知れない。その意味では、ブルースを基調としたゴッタ煮サウンドという印象で、ハード、ファンク、ポップス、サイケの煮え切らない折衷感が味わいとなっているタイプ。流暢なエレピ、切れ味のよいファズ・ギター、骨太のリズム隊によるバンド感十分の演奏は素直に上等でカッコよく、例えば旧ユーゴ系バンド辺りにも通底する東欧的粘っこさも含め、ブルース&ハード系愛好家ならけっこう楽しめるだろう好盤と思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Blues Hard/Blues,Funk,Psyche /Jewel-case CD(1992) / Hungaroton-Gong/Hungary)
Gabor Presser(p,el-p,kbd,vo)
Tamas Barta(g,hmca,vo)
Tamas Somlo(b,sax,vo)
Jozsef Laux(ds,per)
Produced by Istvan Ronai
収録曲目
01.Ringasd El Magad (A Kepzelt Riport C. Musicalbol)
02.Kek Asszony
03.Gyere, Gyere Ki A Hegyoldalba
04.Visszamegyek A Falumba
05.Barzene
06.O Meg Csak Tizennegy
07.Szabadits Meg
08.Vallomas
09.Mondd, Mire Van?
10.Mienk Itt A Ter