アイルランドのメルティング・ポット・ミュージック・カンパニーから、09年新規リマスター&デジパックでのリシュー。ジャン・ジャック・クラヴェッツはパリ出身のキーボーティスト兼サックス奏者で、65年にパリ音楽院を卒業後ミッシェル・ポルナレフのバック等を担当、67年にハンブルクに移住してシティ・プリチャーズ、フランピィ、アトランティス、ランディ・パイ等々で活動した。クラヴェッツは、フランピィ末期の72年にジャン・ジャックが新たに結成したグループで、本作は72年にドイツのヴァーティゴからリリースされた唯一のアルバム。メンバーは、ジャン・ジャック、ウド・リンデンベルク(ex.エマージェンシー,etc)、トマス・クレッツシェマー、カール・G・ステファンの4人編成が基本で、曲によって僚友インガ・ランフ(exフランピィ,アトランティス)、12弦ギターでロジャー・フックが適時ゲスト参加。クラヴェッツはまだフランピィ在籍中で、概ねフランピィをもう少しプログレ寄りにしたような、ブルージー&ジャジーなプログレ・ハードを展開していて、ずっしりとした手応えの楽曲、的を射たアレンジ、骨太で濃密な演奏は文句なしにカッコいい。全体に洗練感とヘヴィネスが同居、オルガン、ギター、ベース、ドラムが一体となったインプロの盛り上がりも申し分なく、特にジャン・ジャックのハモンド・オルガンとクレッツシェマーのギターの、炸裂する上等な弾きまくりは圧巻。どの曲も構成が整然とスッキリしていて、ジャーマンというよりはブリティッシュのメインストリーム系の香りもあるが、楽曲、アレンジ、演奏の三拍子揃ったかなりの好盤で、ハード・ロック&オルガン・ハード愛好家なら素直に楽しめると思う。カッコよし!。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Blues Hard/Heavy Blues,Progressive / Digi-Pack CD(2009 Re-master) / Melting Pot Music Company/Ireland)
Jean-Jacques Kravetz(org,p,syn,per)
Thomas Kretzschmer(g)
Carl-G.Stephan(b)
Udo Lindenberg(ds,per,vo)
Inga Rumpf(vo)
Roger Hook(12-g)
Produced by Jean-Jacques Kravetz
収録曲目
1.I'd Like To Be A Child Again
2.Ann Toomuch
3.Routes
4.When The Dream Is Over
5.Master Of Time