ノルウェーのノルスケ・アルバムクラッシケレから、24年新規リマスター&見開きデジスリーヴでのリシュー。音質はクリアでよい。ハデスはヴェストフォル県テンスベル出身のグループで、カール・エイリとトーマス・カールスンが中心となって70年に結成されている(72年説もあり)。75年に解散するまでリアルタイムでの作品リリースがなく、ある意味幻のバンドだったが、92年にノルウェーのカラーズから74年のオクラ入ライヴ・アルバム用音源が発掘リリースされ、一部のマニアには知られる存在となった。本作は、そのオクラ入ライヴ音源のCD化盤で、メンバーは、エイリ、カールスン、フレドリク・メイシュタ、テリエ・ブレンスレード、ペール・エーリクセンの5人編成。概ねブルース基調のハード・ロックなのだが、ノーヴェンバーやサーガ調のギターが放つ北欧ハードのダーク感と、ジェスロ・タル調のツバ吹フルートが放つプログレ的アングラ感が、ちょっと妙なバランスで交叉する面白いサウンド。一部でボーカルも入るがほとんどはインストで、ハード然としたツイン・ギターのリフ&フレーズと、わりと饒舌で太いベース、ドカスカで勢いのよいドラム、緩急を担保しつつ吹きまくるフルートが、インプロも交えて盛り上がっていくアンサンブルは素直にカッコよく、しつこくない程度に凝ったプログレ調アレンジのハマりもよい。日本での知名度はほぼ皆無かも知れないが、このバンド感十分でノリのよいハードネスと、初期ジェスロ・タル的なプログレ感のハイブリットは、ハード&プログレ系どちらの愛好家も楽しめるのでは。言葉通りの掘出し物的好盤と思う。
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輸入盤
(Blues Hard/Progressive,Jazz Rock / Digi-Sleeve CD(2024 Re-master) / Norske Albumklassikere/Norway)
Karl Oyri(g,vo)
Thomas Karlsen(g,vo)
Fredrik Moystad(fl)
Terje Brendsrod(b)
Per Eriksen(ds)
Produced by Hades
収録曲目
1.8-4-7
2.Gullkrona
3.Hinayana
4.Saeheimsvalsen