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UKのグリフォン・レーベルから、デジパックでのリリース。グリフォンは、英王立音楽大学の学生だったリチャード・ハーヴェイとブライアン・ガランドの2人による、ルネサンス期の中世古楽とブリティッシュ・トラッドをミックスさせたようなデュオ・ユニットに、グレアム・テイラーとデヴィッド・オベラールが加わる形で72年に結成されている。中世古楽、トラッド、フォーク、バロック期クラシックなどの要素をプログレで括った、ちょっと独特のサウンドを奏でるユニークなグループ。本作は、18年に本人達のグリフォン・レーベルから自主制作盤としてリリースされた再編アルバムで、スタジオ作品としては77年の「トリーゾン」から41年振りの通算セクス。メンバーはガランド、テイラー、オベラールのオリジナル・メンバー3人に、グラハム・プレスケット、アンディ・フィンドン、ローリー・マクファーレーンを加えた6人編成で、プロデュースはテイラー。初期の典雅な中世宮廷古楽感がわりと担保されていて、後期の洗練されたテクニカル・プログレ色も織り交ぜた濃密なサウンドを展開。畳み掛けるタイプの複雑なアレンジが見事で、古楽＆トラッド的リフやフレーズを基調に、お伽話調の歌詞と連動した、場面転換の多いエレガントな演奏は素直に圧巻。この、クラシック的にも上等なアンサンブルとプログレ的ロック感の融合は、往年のリスナーもネオ・プログレ以降の若人リスナーも、どちらも十分に楽しめるというか、ともかくも流暢さが心地好い上質な好盤と思う。
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輸入盤
(Folky Progressive/Folk Rock,Medieval Trad,Symphonic / Digi-Pack CD(2018) / Gryphon Self/UK)
Graeme Taylor(ac-g,el-g)
Brian Gulland(basn,sax,rcdr,crumhorn,p,pestle&mortar,vo)
Dave Oberle(ds,per,pestle&mortar,vo)
Graham Preskett(vln,kbd,mdln,hmca)
Andy Findon(fl,piccolo,crumhorn,sax,clnt,fife)
Rory McFarlane(b,d-b)
Produced by Graeme Taylor
収録曲目
01.PipeUp Downsland DerryDellDanko
02.Rhubarb Crumhorn
03.A Futuristic Auntyquarian
04.Haddocks' Eyes
05.Hampton Caught
06.Hospitality At A Price...(Dennis) Anyone For?
07.Dumbe Dum Chit
08.Bathsheba
09.Sailor V
10.Ashes
11.The Euphrates Connection
