UKのグレープフルーツ・レコードから、70~74年の7枚のシングル(ほとんどアルバム未収)両面計13曲をボーナスで加えての、18年新規リマスターでのリシュー。音質はクリアでよい。ディープ・フィーリングは、イースト・サセックス州ニューヘヴン出身のザ・ヴァンパイアズとザ・ジャヴェリンズという2つのスキッフル・バンドのメンバー達が中心となって、カウント・ダウン&ザ・ゼロズ、ザ・サマー・セット、ザ・ガイ・ダレル・シンジケート等々を経て70年にロンドンで結成されたグループで、勿論ジム・キャパルディやルーサー・グローブナー達の60年代のディープ・フィーリングとは別のバンド。本作は、71年にUKのDJMからリリースされた唯一のアルバムで、メンバーはジョン・スウェイル(aka.ガイ・ダレル)、マーティン・ジェナー、デレク・エルソン、デヴィッド・グリーン、グレアム・ジャーヴィスの5人編成、デ・シャンとロジャー・イースタービーの共同プロデュース。この、クラシックとフォーク・ロックを基調に時折ハード・ロックの要素も交えたブリティッシュ感は、例えばベガーズ・オペラやウォーリー辺りにも近似する印象で、寸止めのゴッタ煮B級プログレ感十分。楽曲は適度にキャッチーかつメロディアスで、プログレ然とした畳み掛ける展開もあって、クレシダ的なハモンド・オルガンの枯れた音色も心地好く、ベガーズ・オペラよりも先に「クラシカル・ガス」を取り上げたりしている。全体に、英国的な田舎っぽさを放つクラシカル&フォーキーなソフト・サイケ・プログレといった趣きで、美しいハーモニー・コーラスもハマっていて、演奏は派手ではないが安定して上手く、ニッチ・ポップ系としてもその線の愛好家なら素直に楽しめると思う。ボーナスのシングル群は、よりソフト・サイケ調が強い印象。
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輸入盤
(Progressive/Folk Rock,Soft Psyche,Pops / Jewel-case CD(2018 Re-master) / Grapefruit/UK)
John Swail(vo)
Martin Jenner(g,vo)
Derek Elson(org,p,hpcd,vo)
David Green(b,fl,vo)
Graham Jarvis(ds,per,vo)
Produced by Des Champ & Roger Easterby
収録曲目
01.Welcome For A Soldier
02.Old People Home
03.Classical Gas
04.Guillotine
05.Country Heir
06.Lucille
bonus track(single):
07.Do You Love Me? (1970)
08.Move On (1970)
09.Skyline Pigeon (1970)
10.We've Thrown It All Away (1970)
11.Do You Wanna Dance (1970)
12.The Day My Lady Cried (1970)
13.Sweat Dust And Red Wine (1971)
14.Turn Around (1971)
15.Country Heir (Edited Single Version) (1971)
16.Sunday Morning Leaving (1972)
17.Why, Lady Why? (1972)
18.Let's Spend The Night Together (1974)
19.Avalon (1974)