UKのプロッグ・テンプルから、14年新規リマスターでのリシュー。ビザンティウムは、ジェイミー・ルーベンスタインとニコ・ラムスデン(ex.マイク・オールドフィールド,etc)のアコースティック・デュオ・ユニットと、ルーベンスタインがミック・バラカン(ピーター・バラカンの実弟)と共にデュオと並行して活動していたオラを母体として、70年にロンドンで結成されたグループ。本作は、72年に自主制作盤としてリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、ルーベンスタイン、バラカン、チャス・ヤンケル、ロビン・ランブル、スティーヴ・コーデュナーの5人編成を基本に、曲によってデヴィッド・ヘンツェル、ロビン・シルベスター(プロデュース兼任)が適時ゲスト参加。1~3曲目がLP旧B面のライヴ音源、8~12曲目がLP旧A面のスタジオ音源、4~7曲目が01年のビザンティム・プロダクションCDリシュー盤に収録されたボーナス音源。概ね、ツイン・ギター・アンサンブルを中心としたスワンピーなフォーク・ロックを基調に、アコースティック・ギター、ピアノ、シンセ等を交えたプログレ絡みのサウンドを展開していて、タイプとしてはウォーリーやアスガード辺りに近似する印象。スワンピーといってもアメリカ色は薄く、英国然としたいなたさとアンバー感、哀愁が漂っていて、プログレ色が強いライヴ音源はツイン・ギターのノリもよく、けっこう普通にカッコいい。この、全体に漂う適度なソフト&ポップネスは、ブリティッシュ・ロック愛好家なら十分に楽しめるのではと思う。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Folk Rock,Swamp,Pops / Jewel-case CD(2014 Re-master) / Prog Temple/UK)
Mick Barakan(g,vo)
Chas Jankel(g,p,vo)
Jamie Rubinstein(12-g,vo)
Robin Lamble(b,vo)
Steve Corduner(ds)
David Hentschel(syn)
Robin Sylvester(syn)
Produced by Robin Sylvester
収録曲目
01.Flashing Silver Hope
02.Cowboy Song
03.Feel It
04.What A Coincidence
05.Something You Said
06.I Can See You
07.Morning
08.I'll Just Take Ny Time
09.Surely Peace Will Come Ti Those Who Try
10.If You Wanna Be My Girl
11.Oh Darling
12.Move With My Time