UKのプロッグ・テンプルから、14年新規リマスターでのリシュー。ビザンティウムは、ジェイミー・ルーベンスタインとニコ・ラムスデン(ex.マイク・オールドフィールド,etc)のアコースティック・デュオ・ユニットと、ルーベンスタインがミック・バラカン(ピーター・バラカンの実弟)と共に並行して活動していたオラを母体として、70年にロンドンで結成されたグループ。本作は、73年にUKのA&Mからリリースされたサード・アルバムで、メンバーは、ルーベンスタイン、バラカン、チャス・ヤンケル、ロビン・ランブル、スティーヴ・コーデュナーの5人編成を基本に、曲によってB.J.コール、フランク・リコッティ、デヴィッド・ヘンツェル、ロビン・シルベスターが適時ゲスト参加、スチュアート・テイラーとロビン・シルベスターの共同プロデュース。概ねフォーキー・プログレと呼べる、メロディアスで爽やかな泣きのあるサウンドを展開していて、スワンプ色のある楽曲やくぐもったブリティッシュ感、イモっぽい泣きやアコースティックさ加減など、ヴァイオリンは入らないがタイプとしてはウォーリーやアスガード辺りに近似する印象。楽曲のスワンプ色、アレンジのプログレ色は共にそれ程しつこくなく、かといって爽やか一辺倒でもない、いかにもブリティッシュ然とした寸止めポップネスが、ソフトなサイケ感と悪くないマッチングを見せる。明るめの旧A面(1~5曲目)、暗めの旧B面(6曲目)に大別される感じだが、どちらも適度に心地好く、ニッチ・ポップ系としても聴けるB級ブリティッシュ・ロックの好盤と思う。
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Folk Rock,Swamp,Pop / Jewel-case CD(2013 Re-master) / Prog Temple/UK)
Mick Barakan(el-g,ac-g,vo)
Chas Jankel(g,p,org,el-p,vo)
Jamie Rubinstein(el-g,ac-g,12-g,vo)
Robin Lamble(b,el-g,vo)
Steve Corduner(ds,per)
B.J.Cole(ps-g)
Frank Riccotti(per)
David Hentschel(syn)
Robin Sylvester(syn)
Produced by Stuart Taylor & Robin Sylvester
収録曲目
1.What A Coincidence
2.My Season's Changing With The Sun
3.Show Me The Way
4.I'll Always Be Your Friend
5.October Andy
6.Something You Said - A Trilogy:
Part One: Something You Said
Part Two: I Can See You
Part Three: Morning