USAのファット・ポッサム・レコードから、デジパックでのリリース。ザ・ウェザー・ステイションは、オンタリオ州トロント出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)兼女優、タマラ・リンデマンの音楽ユニットで、女優活動ではタマラ・ホープの名前も使う。15歳の頃から映画やTVドラマに出演、カナダでは女優としてかなり知られた存在で、08年からウェザー・ステイション名義で音楽活動を開始、08~11年にはブルース・ペニンシュラにも参加した。本作は、25年にリリースされたセヴンス・アルバムで、メンバーは、タマラ、カレン・ンー、ベン・ボイェ(ex.ナチュラル・インフォメーション・ソサエティ,etc)、ベン・ホワイトリー(ex.ニュー・カントリー・リハブ,etc)、キーラン・アダムス、フィリップ・メランソン(ex.エリック・シェノー・トリオ,アース・フラワー,etc)の6人を軸に、曲によってサム・アミドン、ジム・エルキントン、トム・ギル、マルクス・パキン等々が適時参加、タマラとパキンの共同プロデュース。21年フィフス「イグノーランス」以降の、ジャジーなポスト・ロック色とインプロを交えたバンド色、フォーク・ロック色のハイブリッド・サウンド延長線上で、内省感というか何というか、全体の湿ったポップネスの落ち着いたしっとり感が、80年代後半以降のケイト・ブッシュ辺りに近似する印象。アンバーな声質やシンギング自体はケイトとは別の方面なのだが、バンド感と世界観の間の塩梅とか、淡い情感の発露のエレガントさなどなど、ケイトが好きな人はかなり楽しめると思う。素晴らしい!。
輸入盤
(Folk&Folk Rock/Progressive,Post Rock,Jazz / Digi-Pack CD(2025) / Fat Possum Records/USA)
Tamara Lindeman(vo,p,pianet,syn,mltrn)
Karen Ng(sax,clnt,fl)
Ben Boye(p,pianet,kbd,hydra-syn,syn-b)
Ben Whiteley(b,syn-b,g)
Kieran Adams(ds)
Philippe Melanson(per,ds,el-ds)
Sam Amidon(bjo)
Jim Elkington(g)
Thom Gill(g)
Drew Jureeka(strings)
Marcus Paquin(hydra-syn,per)
Joseph Shahason(syn)
Produced by Tamara Lindeman & Marcus Paquin
収録曲目
01.Descent
02.Neon Signs
03.Mirror
04.Window
05.Passage
06.Body Moves
07.Ribbon
08.Fleuve
09.Humanhood
10.Irreversible Damage
11.Lonely
12.Aurora
13.Sewing