韓国のビッグ・ピンク・ミュージックから、21年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。紙ジャケ仕様、インサート入、オビ付。多分初CD化。メイ・マッケンナはスコットランドのグラスゴー出身のシンガーで、何よりコントラバンドでの活動で知られていると思うが、キャメルの「港町コーヴの物語」にも参加している他、ティア・ガス、センセーショナル・アレックス・ハーヴェイ・バンド等のヒュー・マッケンナは兄、テッド・マッケンナは従弟。本作は、76年にUKトランスアトランティックからリリースされたソロ名義セカンド・アルバムで、メンバーは、メイ、ランドール・エリオット(ex.シャ・ナ・ナ,etc)、アイザック・ギロリー(ex.パシフィック・イアードラム,etc)、ロニー・レーヒー(ex.ストーン・ザ・クロウズ,etc)、パット・ドナルドソン(ex.フォザリンゲイ,etc)、ティミ・ドナルド(ex.ブルー,etc)の6人を軸に、曲によってピート・ウィルシャー、リッチー・ゴールドが適時参加、ストリングス・アレンジはピート・ウイングフィールド、プロデュースはゴールド。概ね、ブルー・アイド・ソウル色と木漏れ日スワンプ色が交叉する、しっとりした大人のポップス・サウンドを展開していて、その意味では、全くバック陣は違うがほとんど前作と同傾向という印象。柔らかいくぐもり感のメイのシンギングは相変わらず上質で心地好く、リチャード・トンプソン、ジャクソン・ブラウン、マイケル・ケイメン等のカヴァーも含む楽曲群も悪くなく、派手ではないが落ち着いた佇まいの好盤と思う。
輸入盤
(Folk&Folk Rock/Pops,Folk Rock,Soul / Paper-Sleeve CD(2021 Re-master) / Big Pink Music/Korea)
Mae McKenna(vo,p)
Randall Elliot(el-g,ac-g,mutron bi-phase)
Isaac Guillory(ac-g,el-g,vo)
Ronnie Leahy(p,el-p,kbd,syn,vo)
Pat Donaldson(b)
Timi Donald(ds)
Pete Willsher(ps-g)
Ritchie Gold(castanets)
String Arranged by Pete Wingfield
Produced by Ritchie Gold
収録曲目
01.For Shame Of Doing Wrong
02.My Town
03.Thinking Of You
04.Crying In The Rain
05.Late For The Sky
06.Love Hurts
07.I Have Waited
08.(I Ended Up) Losing You
09.Everything That Touches Me
10.Lady For Today
11.Sixty Seconds Got Together