UKのピュア・レコードから、デジパックでのリリース。ケイト・ラスビーはサウス・ヨークシャー州バーンズリー出身の女性シンガー・ソング・ライター(SSW)で、幼少期から両親のアイリッシュ・ケイリー・ダンス・バンドに参加、中学生の頃にはニック・ジョーンズに傾倒してソング・ライティングを開始した。15歳の時にソロ・シンガーとしてステージ・デビューを果たし、93年に女性フォーク系オムニバス・アルバム「セント・クリストファーと月~」で音源デビュー、95年のキャサリン・ロバーツとのデュオ・アルバム「ケイト&キャサリン」等を経て、キャサリンと共にレイクマン・ブラザーズとイクエイジョンを結成するが、デビュー直前に脱退して97年にソロ活動に転じた。本作は、25年にリリースされたアルバムで、メンバーはケイト、旦那さんのデミアン・オケイン、ダンカン・ライアルの3人を核に、ロン・ブロック、ジョシュ・クラーク、サム・ケリー、ゲイリー・ワイアット、リー・クレイソン等々が曲によって適時参加、プロデュースはオケイン。トラッド曲(9曲目)、シェイ・ヒーリー(7曲目)とジム・マッキー(10曲目)のカヴァー以外はケイトのオリジナルで、オケインのクリアーで涼やかな音色のギターを軸に、雰囲気のよいドローン系シンセや管楽器、柔らかいハーモニー・コーラスやバンジョー等を適時配置したシンプルなアンサンブルに、ケイトの優しいトーンのボーカルが映える。非常にしっとりと落ち着いたアンバーな空気感の好サウンドで、ともかくも流していて心地好い。
輸入盤
(Folk&Folk Rock/Trad,Folk,SSW / Digi-Pack CD(2025) / Pure Records/UK)
Kate Rusby(vo)
Damien O'Kane(ac-g,el-g,tenor-g,drum-programming,vo)
Duncan Lyall(d-b,kbd,syn,el-p)
Ron Block(banjo)
Josh Clark(per,cymbal)
Gary Wyatt(cornet)
Lee Clayson(cornet)
Robin Taylor(euphonium)
Chris Howlings(fr-hrn)
Nick Etheridge(tuba)
Sam Kelly(vo)
Barnsley Youth Choir(choir)
Produced by Damien O'Kane
収録曲目
01.How The World Goes
02.Today Again
03.Ettrick
04.Let Your Light Shine
05.Moon Man
06.Judges And Juries
07.The Barnsley Youth And Temperance Society
08.The Girl With The Curse
09.Master Kilby
10.The Yorkshire Couple
11.Coal Not Dole