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UKのヘグリ・レコードから、限定ペーパースリーヴでのリリース。見開き紙ジャケ仕様。カリーネ・ポルワートはスコットランドのバンクノック出身のシンガー・ソング・ライター(SSW)で、スティーヴ・バーン、マーク・ダンロップ等とともに98年にマリンキーを結成、2枚のアルバムをリリース後脱退し、03年にソロ活動に転じた。本作は、08年にリリースされたフォース・アルバムで、メンバーは、カリーネ、カリーネの従兄弟のスティーヴン・ポルワート、インゲ・トムソン、ケヴィン・マクガイアー、マッティー・ファウルズの5人。カルム・マルコム、ファウルズ、カリーネの共同プロデュース。概ね、トラッド系譜のギスギス感と涼しげなアメリカン・フォーク的木漏れ日感が交叉する、ポスト・オルタナ的モダン・フォーク・サウンド変わらずで、硬質さとくぐもり感が同居する独特のクールな音像が、淡い情感や哀愁といい塩梅のマッチングを見せる。特にインゲの控え目だが暖かさのあるアコーディオンとメロディカ、ハーモニー・コーラスが、モノトーン調の空気感にある種の彩りを添えていて、非常によいアクセントを生んでいる印象。スティーヴンを軸としたギター、バンジョー、ウッド・ベース等の弦楽器アンサンブルもシンプルだが真っ当で、それ程出番の多くないドラムもわりと的確にハマっている。楽曲にはそれ程強いインパクトは感じられないが、2曲目の「ソーリー」を始めとして、しつこくないメロディアスさと淡々とした流れがいい感じで、小春日和的アンバー感が心地好い好盤と思う。
輸入盤
(Folk&Folk Rock/SSW,Folk,Folk Rock/ Paper-Sleeve CD(2008) / Hegri Records/UK)
Karine Polwart(vo,ac-g,tenor-g,hnum)
Steven Polwart(ac-g,el-g,bjo,vo)
Inge Thomson(acdn,mldca,klba,loop,vo)
Kevin McGuire(d-b,b,vo)
Mattie Foulds(ds,per)
Produced by Calum Malcolm with Mattie Foulds & Karine Polwart
収録曲目
01.The Good Years
02.Sorry
03.Better Things
04.Rivers Run
05.Painted It White
06.Firethief
07.Behind Our Eyes
08.The News
09.Sorrowlessfield
10.Tongue That Cannot Lie
