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UKのラフ・トレードから、限定ペーパースリーヴでのリリース。見開きスリーヴ仕様。ジョシエンヌ・クラーク＆ベン・ウォーカーはスコットランドを拠点とするフォーク・デュオで、11年から活動を開始、12〜14年に自主制作で2枚、インディーズ・レーベルで2枚の計4枚のアルバムをリリース、15年にBBCフォークアワードの最優秀デュオ賞を受賞後、16年にラフ・トレードからメジャー・デビューした。19年にデュオとしての活動を休止、各々ソロ活動に転じたが、ジョシエンヌはピカピカや2プライヴェート・マターズ等のユニットでも活動している。本作は、16年にリリースされたフィフス・アルバムで、前述の通りメジャー・デビュー盤。メンバーは、ボーカルのジョシエンヌと、ギター、グリッケンシュピール、シンセ、プログラミング、アレンジ、プロデュースのウォーカーの2人を軸に、曲によってキット・ダウンズ、ジョン・パーカー、ジェームズ・マッドレン、アンナ・ジェンキンス、ポール・モスリー等々が適時参加。概ね、英国然とした湿った香り十分のアンバーなフォーク・サウンドを展開していて、ルーラルな牧歌的テイストとジャジーな都会的テイストが、わりといい塩梅のバランスで交叉。曲によって顕れる、アシッド・ジャズ調のラウンジ感やクラシカルな上品さのハマりもよく、全体にオシャレだが浮ついたところのない落ち着いた雰囲気や、的を射たシンプルさの上等なアンサンブルは、ともかくも流していて心地好い。ルーツ・ミュージック調の木漏れ日感が、トラッド調の淡いくぐもり感に収束する、当世ニュー・フォーク系の好盤と思う。スリーヴも素敵。
輸入盤
(Folk&Folk Rock/SSW,Folk,Trad / Paper-Sleeve CD(2016) / Rough Trade/UK)
Josienne Clarke(vo)
Ben Walker(ac-g,el-g,glocken,syn,programming)
Kit Downes(p,org,kbd)
Anna Jenkins(vla)
Jo Silverston(cello)
John Parker(d-b)
James Maddren(ds,per)
Heather Ryall(clnt)
Jim Rattigan(fr-hrn)
Paul Mosley(euphonium)
Samantha Whates(vo)
Produced & Orchestrated by Ben Walker
収録曲目
01.Nine Times Along
02.Something Familiar
03.Sweet The Sorrow
04.Dawn Of The Dark
05.Dark Turn Of Mind
06.Weep You No More Sad Fountains
07.The Light Of His Lamp
08.Sleep
09.Milk And Honey
10.The Waning Crescent
11.Overnight
12.Light Of Day
