USAのスピリット・ハウス・レコードから、デジパックでのリリース。ジョアンナ・ウォーレンはフロリダ州セントピーターズバーグ出身の女性シンガー・ソング・ライター(SSW)で、大学在学中にスティックリップスを結成、09,12年にインディーズで2枚のアルバムをリリースして解散、13年にソロ活動に転じた。現在はオレゴン州ポートランドを拠点としているらしい。本作は18年にリリースされたソロ名義フォース・アルバムで、16年のサード「ジェミニ I」の続編というか、スリーヴやコンセプトの相似感からすると、タイトル通り元々2枚組構想だったのかも知れない。メンバーは、ボーカル、ギター、ベース、ハーモニウム、メロトロン、ヴィブラフォン、フルート等々のジョアンナと、ピアノ・オルガン、シンセ、ハーモニー・ボーカル等々のベラ・ブラスコーの2人を基本に、曲によってドラムやチェロ、ベース等が適時ゲスト参加、ベラとジョアンナの共同プロデュース。概ね前作同様のポスト・ロック的エレアコ感を基調としたサウンドで、アシッド・フォーク調の内省的空気感や郷愁感も担保されていて、ともかくも非常に心地好いサウンド。前作とほぼと同じメンバーによる演奏も、少々のプログレ色を加味したアレンジも、淡い情感のメロディアスな楽曲とのマッチングがよく、全体がオルタナ的冷たさのジョアンナのボーカルに収束。全体に淡々と儚げで美しく、この線としては前作に劣らずの好盤と思う。心地よし!。
輸入盤
(Folk&Folk Rock/SSW,Acid Folk,Progressive / Digi-Pack CD(2018) / Spirit House/USA)
Johanna Warren(vo,g,b,per,fl,hnum,mltrn,vib,syn)
Bella Blasko(p,org,mltrn,syn,vo)
Eli Walker(b)
Jim Bertini(ds)
Chris St. Hilaire(per)
Jane Scarpantoni(cello)
Produced by Bella Blasko & Johanna Warren
収録曲目
1.Hopelessness Has Done Nothing For Me
2.Say You Do
3.Here To Tell
4.Cause Or Effect
5.Inreverse
6.Boundaries
7.Cleansed By Fire
8.Mine To Take
9.Was It Heaven