UKのエソテリックから、13年新規24ビット・リマスターでのリシュー。スプリガンズはケンブリッジ出自のグループで、72年に結成されたマンディ&マイク・モートン夫妻のデュオ・ユニット、スプリガンズ・オブ・トルグスを母体としている。スプリガンズ・オブ・トルグス名義で75年に自主制作アルバムをリリース後、デッカとの契約を期にスプリガンズに改名したようだ。本作は、76年にUKデッカからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、モートン夫妻、ディック・パウエル、トム・リング、クリス・ウッドコックの5人編成を基本に、曲によってB.J.コールのゲスト参加がある。プロデュースはスティーライ・スパンのティム・ハート。自らサンディ・デニーのフォロワーと公言するマンディを軸とした、全編オリジナル・チューンによるエレクトリック・トラッドまたはフォーク・ロックを展開。オリジナルばかりなのにエレクトリック・トラッドというのもおかしな話かも知れないが、女性ボーカルとヴァイオリンを核としたキャッチーなフォーク・ロック調のサウンドは、サンディのフォザリンゲイやフェアポート・コンヴェンションよりも、むしろ同時期のわりとポップになったスティーライを手本としている印象。勿論、同時期のサンディのソロやフェアポートにも近似する部分もあって、この線としては演奏も真っ当で楽曲も適度にメロディアスで聴きやすい。トラッド然としたオーセンティックな雰囲気が好きな人は少しキツいかも知れないが、ポップ調も含めたブリティッシュ・フォーク・ロックが好きな人は、けっこう楽しめるのではと思う。
輸入盤/デッドストック入荷
(Trad&Folk/Electric Trad,Folk Rock / Jewel-case CD(2013 24bit Re-master) / Esoteric/UK)
Mandy Morton(vo,ac-g)
Dick Powell(el-g,kbd,vo)
Tom Ling(vln,vo)
Mike Morton(b,vo)
Chris Woodcock(ds)
B.J.Cole(ps-g)
Produced by Tim Hart
収録曲目
1.Trysting Tree
2.Outlandish Knight
3.Sir Colvin
4.Piscie Song
5.Nothing Else To Do
6.Hasberry Howard
7.Lord Lovell
8.Laily Worm
9.When Spring Comes In