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UKのトーキング・エレファントから、デジパックでのリシュー。ドランスフィールドは、すでにソリストとしてある程度知名度のあったバリー・ドランスフィールド(ex.モリス・オン,etc)が、弟のロビン・ドランスフィールドと結成した兄弟ユニットで、本作は76年にUKトランスアトランティックからリリースされた唯一のアルバム。メンバーは、バリー、ロビン、ブライアン・ハリソン(ex.ロングダンサー,etc)、チャーリー・スミス(ex.ブルー,マーシャ・ハント,etc)の4人編成、プロデュースはハリソン。概ね、フィドルを適時絡めたエレクトリック・トラッド方面のサウンドを展開していて、トラッド色、スワンプ色、木漏れ日感が交叉するフォーク・ロック調の楽曲や、ハーモニー・コーラスを随所に交えたバンド感のある演奏は、例えばフェアポート・コンヴェンション辺りに通じるスタイルという印象。一部「ブラックスミス」の引用もあるが、基本的には全曲バリーまたはロビンのペンによるオリジナルで、淡い寸止め感を内包したメロディアスなチューンが多く、ラストの「ヴァイオリン」ではわりとプログレ的哀愁の盛り上がりも見せる。アコギ、エレキ・ギター、チェロ、チター、フィドル等の弦楽器を軸に、時折ダルシマ、オルガン、ピアノ等も入るアンサンブルは上等で、シンプルだがノリのよいリズム隊も非常に真っ当。あまり派手さはないかも知れないが、この線としては十分に好盤と思う。
輸入盤
(Trad&Folk/Electric Trad,SSW,Folk Rock / Digi-Pack CD(2019) / Talking Elephant/UK)
Barry Dransfield(vo,g,fdl,dcmr,zither,cello)
Robin Dransfield(vo,g)
Brian Harrison(vo,b,org,p)
Charlie Smith(ds)
Produced by Brian Harrison
収録曲目
"Up To Now":
01.Up To Now
02.The Blacksmith 1
"Losers And Winners":
03.Alchemist And The Pedlar
04.It's Dark In Here
05.The Handsome Meadow Boy
"The Fool":
06.The Fool's Song
07.The Ballad Of Dickie Lubber
"The Beginning Of The Never Ending":
08.The Blacksmit 2
09.What Will We Tell Them?
10.Violin
