UKのエソテリックから、72年の未発表曲1曲(7曲目)と別バージョン1曲(8曲目)の、計2曲をボーナスで加えての、08年新規リマスターでのリシュー。音質はクリアで迫力もあってよい。カーンは、ニコラス・グリーンウッド(ex.クレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウン)の72年のソロ・アルバム「コールド・カット」のレコーディング・メンバーだった、グリーンウッド、ディック・ヘニンガム、エリック・ピーチェイの3人に、スティーヴ・ヒレッジ(ex.アザッケル,ユリエル,ゴング,etc)が加わる形で、72年4月にロンドンで結成されたグループ。本作のレコーディング・リハーサル中にヘニンガムが脱退して、ヒレッジの僚友デイヴ・スチュワート(ex.アザッケル,ユリエル,エッグ,ハットフィールド&ザ・ノース,ナショナル・ヘルス,ブルーフォード,etc)が急遽代役を務めた。本作は、72年にUKデラムからリリースされた唯一のアルバムで、邦題は「宇宙の船乗り」。メンバーは、ヒレッジ、グリーンウッド、スチュワート、ピーチェイの4人編成で、プロデュースはニール・スレイヴン。ちょっとブルージー&ハードなカンタベリー・プログレを展開していて、ジャズ・ロック的要素とシンフォニック的要素をサイケで括ったような印象。リバーヴ感はそれほど強くないが、ヒレッジはすでにあのフニャフニャした浮遊感のあるギターを弾いていて、グリーンウッドのメロディアスで太いベースや、スチュワートのファズ・オルガンと一体となって盛り上がる演奏は素直にカッコよく、楽曲やアレンジもエレガントなサイケ感十分。ボーナスの初出未発表佳曲「ブレイク・ザ・チェインズ」も含め、カンタベリー・ロック愛好家ならまずもって楽しめるだろう好盤と思う。TESオビ・解説付
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輸入盤
(Progressive/Symphonic,Psyche,Canterbury / Jewel-case CD(2008 Re-master) / Esoteric/UK)
Steve Hillage(g,vo)
Nicholas Greenwood(b,vo)
Eric Peachey(ds)
Dave Stewart(kbd)
Produced by Neil Slaven
収録曲目
1.Space Shanty (inc.The Cobalt Seaquence & March Of The Sine Squadrons)
/宇宙の船乗り(Inc. コバルト・シーケンスとサイン艦隊のマーチ)
2.Stranded (Effervescent Psychonovelty No.5)/ストランデッド(沸騰するサイコ玩具 No.5)
3.Mixed Up Man Of The Mountains/ミックス・アップ・マン・オブ・ザ・マウンテン
4.Driving To Amsterdam/アムステルダムへのドライヴ
5.Stargazers/占星術師
6.Hollow Stone (Escape Of The Space Pirates)/ホロウ・ストーン(宇宙海賊達の逃亡)
bonus track:
7.Break The Chains/ブレイク・ザ・チェインズ (1972 unreleased)
8.Mixed Up Man Of The Mountains/ミックス・アップ・マン・オブ・ザ・マウンテン (1972 alter version)