UKのロンドン・コーリングから、3面開きデジパック&2CDでのリリース。デイヴィッド・アレン、ロバート・ワイアット、ケヴィン・エアーズ、マイク・ラトリッジの4人でスタートしたソフト・マシーンは、ケント州カンタベリーで66年前後に勃興した、いわゆるカンタベリー・ロック・シーンの柱となるグループで、ゴング、ホール・ワールド、マッチング・モウル等の派生バンドと共に、数多のミュージシャン達に影響を与えリスペクトを受け続けるビッグ・ネーム。本作は、タイトル通り67,69年のフランスでの2つのライヴ音源をコンパイルした発掘ライヴ盤2枚組で、全てORTF(Office de Radiodiffusion-Television Francaise)放送用音源。メンバーは、67年がワイアット、エアーズ、ラトリッジのトリオ、69年がワイアット、ラトリッジ、ヒュー・ホッパーのトリオ編成。67年(ディスク1: 7月の録音とあるがおそらく10月)は、翌68年8月にTV番組「ス・ソワー・オン・ダンス」で映像が放送されたもの、69年は6月25日のパリのバラクタン劇場でのライヴ。どちらもよく知られた著名ブートレグ音源で、サイケ&アート・ロック色全開の67年、サイケの残滓を残しつつジャズ・ロック調にシフト中の69年、それぞれのテイストを対比しながら堪能出来る。ワイアットはいずれにせよ変態感&バタバタ感十分、ラトリッジは洗練されていく感じ、エアーズはエッチ&ヒップ、ホッパーはウネウネ&炸裂と、概ね演奏は素直にカッコよく、トリオながらアンサンブルは分厚くて上等。特に、インプロ・パートでの、勢い重視っぽいエアーズとラインを組み立てるっぽいホッパーの違いはけっこう面白く、ソフツ初期のサウンド変遷を楽しめる好ライヴ盤と思う。音質・バランスも問題ない。
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輸入盤
(Psyche/Art Rock,Progressive,Canterbury / Digi-Pack 2CD(2022) / London Calling/UK)
Mike Ratledge(org)
Kevin Ayers(b,vo)
Robert Wyatt(vo,ds)
Hugh Hopper(b)
Produced by Unknown
収録曲目
(Disc1/Ce Soir On Danse, Guy Beart's "Bienvenue" July 1967, Broadcast On August 25th 1968 ORTF):
01.A Certain Kind
02.Save Yourself
03.Lullabye Letter
04.Hope For Happiness
(Disc2/Le Bataclan, Paris, France June 25th 1969 ORTF):
01.Introduction
02.Facelift
03.Moon In June
04.Clarence In Wonderland
05.Mousetrap
06.Noisette
07.Backwards
08.Hibou, Anemone And Bear
09.Improvisation
10.Esther's Nose Job
11.Eammon Andrews
12.Mousetrap (Reprise)