UKのフローティング・ワールドから、15年新規リマスターでのリシュー。デイヴィッド・アレン、ロバート・ワイアット、ケヴィン・エアーズ、マイク・ラトリッジの4人でスタートしたソフト・マシーンは、ケント州カンタベリーで66年前後に勃興した、いわゆるカンタベリー・ロック・シーンの柱となるグループで、ゴング、ホール・ワールド、マッチング・モウル等の派生バンドと共に、数多のミュージシャン達に影響を与えリスペクトを受け続けるビッグ・ネーム。本作は、タイトル通り69年3月にアムステルダムのパラディソ・クラブで行われたライヴ音源を収録した発掘ライヴ盤で、96年のUKブループリント盤と同内容。メンバーは、ワイアット、ラトリッジ、ヒュー・ホッパーのトリオ編成。「ヴォリューム 2」リリース時で、全て「ヴォリューム 2」からの曲を演奏していて、若干の入れかえはあるものの曲順もほぼスタジオ盤に準じた構成。アレンジも基本的にはスタジオ盤に近いが、炸裂感が凄いというか、ワイアットのドラムがけっこう前のめりで走り気味で、ホッパーもラトリッジもそれに乗っかる感じで疾走していて、全体で1つの塊となってロールする様は圧巻かつ痛快。息もつかせぬハイテンションさで怒涛の如く炸裂し続ける、40分に及ぶノンストップの演奏はともかくもカッコいい。このトリオ編成の発掘ライヴ音源はあまりないようだが、この時期のソフツのライヴ音源の中では最も素晴らしいものの1つで、ソフツ愛好家なら文句なしに楽しめるだろう、要チェックの好ライヴ盤と思う。尚、曲目は13曲だがCDにはガイドが入っておらず、CDプレイヤーのディスプレイ表示は1トラック(40分19秒)となっている。
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輸入盤
(Psyche/Progressive,Canterbury / Jewel-case CD(2015 Re-master) / Floating World/UK)
Robert Wyatt(vo,ds)
Mike Ratledge(kbd)
Hugh Hopper(b)
Produced by Unknown
収録曲目
01.Hulloder
02.Dada Was Here
03.Thank You Pierrot Lunaire
04.Have You Ever Bean Green?
05.Pataphysical Introduction Pt.2
06.As Long As He Lies Perfectly Still
07.Fire Engine Passing With Bells Clanging
08.Hibou, Anemone And Bear
09.Fire Engine Passing With Bells Clanging (Reprise)
10.Pig
11.Orange Skin Food
12.A Door Opens And Closes
13.10:30 Returns To The Bedroom