USAのキュニフォームからのリリース。ロバート・ワイアットはブリストル出身のドラマー兼シンガー・ソング・ライター(SSW)で、63年のデイヴィッド・アレン・トリオ、64年のザ・ワイルド・フラワーズを経て、66年にソフト・マシーンを結成した。70年にソフツを脱退して71年に新たにマッチング・モウルを結成、73年に自宅の3階の窓からの落下事故で車椅子の人となってからも淡々と活動を続ける、カンタベリー・ロックの最も太い柱となるミュージシャンの1人。本作は、タイトル通り68年の10月~11月にハリウッドのTTGスタジオでレコーディングされたレア&未発表音源集(一部は69年イギリス録音)で、1,2曲目が初出未発表、3,4曲目が既発レア音源。1曲目はマッチング・モウルの「サインド・カーテン」の原曲、2曲目はソフツの「リヴミック・メロディーズ」の原曲で、ドラム、ベース、キーボード、ボーカルを全てワイアット1人が多重レコーディングしたデモ音源。3曲目はワイアットの「ルース・イズ・ストレンジャー・ザン・リチャード」収録の「ソープ・ソング」の原曲で、ジミ・ヘンドリックスがベースを担当、それ以外のパートは全てワイアット。4曲目は「ムーン・イン・ジューン」のデモ音源で、前半は全てワイアット1人、後半はワイアット、マイク・ラトリッジ、ヒュー・ホッパーの3人、後半のみ69年の初夏のイギリスでのレコーディング。やはり目玉は1,2曲目で、カンタベリー的なるものの代名詞ともなるエレガントなコード感が、すでに曲として十分に完成されている1曲目、そのエレガントなコード感と実験色、ただアルファベットを並べ立てるようなエコー・ボーカルがサイケ感満点の2曲目、どちらも非常に楽しめる。ちょっとブルージーな3曲目、圧倒的な4曲目の後半も含め、レア&未発表音源集としておよそ文句なしの好盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Psyche,Canterbury / Jewel-case CD(2013) / Cuneiform/USA)
Robert Wyatt(ds,vo,p,el-p,org,b,per)
Mike Ratledge(org)
Hugh Hopper(b)
Jimi Hendrix(b)
Produced by Unknown
収録曲目
1.Chelsa
2.Rivmic Melodies
3.Slow Walkin' Talk
4.Moon In June