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スペインのアマールクセから、未発表曲1曲をボーナスで加えての、3面開きデジスリーヴでのリリース。(ダーク・)モント・キャンベルは、エジプト生まれケニア＆ロンドン育ちのベーシスト兼マルチ奏者権コンポーザーで、何よりアザッケル(ユリエル)、エッグ、ナショナル・ヘルス等での活動で知られていると思う。68年にシティ・オブ・ロンドン・ボーイズ・スクールでデイヴ・スチュワートやスティーヴ・ヒレッジと知り合ってユリエルを結成、エッグ、ナショナル・ヘルス(作品リリース前に脱退)を経て、77年以降はテレビや映画、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニー等の劇伴コンポーザー兼演奏家に転向、現在は環境保護活動家として太陽光発電事業社の取締役でも活動している。本作は、24年に配信でリリースされたアルバムのCD化で、フィジカル・リリース作品としては09年前作「ミュージック・フロム・ウォールド・ガーデン」以来15年振り、おそらくソロ名義サード。メンバーは、ギター、ベース、ヴァイオリン、ピアノ、フルート、クラリネット、パーカスの他、ウード、ツィター、チャランゴ、サズ、ニャティティ(ケニアの8弦打弦楽器)、ギンブリ(モロッコの3弦撥弦楽器)、ラバーブ(イスラム圏の共鳴弦付6弦撥弦楽器)、ラウト(ギリシャの8弦リュート)、シェナイ(インドのダブルリード木管楽器)、ドゥドゥク(アルメニアのダブルリード木管楽器)、カヴァル(アラビック木管縦笛)等々をマルチに熟すキャンベルを軸に、曲によって適時ボーカルやドラム等のゲスト参加がある。前述の民族楽器をふんだんに使った、素敵な響きのミニマル色内包エスニック・チェンバー・サウンドを展開していて、エキゾティックなプログレ感が可愛らしさに収束。ともかくも面白くてクールな、かなりの好盤と思う。
輸入盤
(Progressive/Psyche,Ethnic,Canterbury / Digi-Sleeve CD(2025) / aMARXE/Spain)
Mont Campbell(nyatiti,gimbri,rabab,oud,zither,charango,g,b,laouto,saz,vln,kora,bawu,bansuri,dizi,kamale-ngoni,fl,shenai,duduk,kaval,clnt,tp,u-pipe,tp,p,per,vo,programming)
Adam Campbell(p,vo)
Toma Sapir(ds)
Meadow Veasey(vo)
Ella Russell(vo)
Natasha Stone(soprano)
Liz Webb(alto)
David Eaterhouse(tenor)
James Elias(bass)
Produced by Unknown
収録曲目
01.Kilimani
02.Gallows Bank
03.Mr Arthrobalanus
04.Mansa Musa's Caravan
05.Erosion
06.Queen Of The Clan
07.Let's All Go To The Game
08.Adunga Moringa
09.Na Shan Eshash Psilarasha
10.Chang E Flies To The Moon
11.Long Time Gone
12.Three New Psalms
bonus track:
13.La Liviniere
