UKのマッドフィシュから、見開きデジブックでのリリース。ゴングは、言うまでもなくソフト・マシーンと共にカンタベリー・プログレの根幹をなすグループで、ソフト・マシーンのフランス・ツアーからのイギリスへの帰国の際に、ドラッグ所持で入国を拒否されたデイヴィッド・アレンが、そのままソフト・マシーンを脱退してフランスに戻り、恋人のジリ・スマイスやフランスのミュージシャン達と結成した。本作は、14年にリリースされた新作で、09年の「2032」から5年振りのアルバム。メンバーは、アレン、カヴース・トラビ(ex.ナイフワールド,etc)、ファビオ・ゴルフェッティ、イアン・イースト、デイヴ・ステュート(exジェード・ウォリアー,etc)、オルランド・アレンの6人編成が基本で、曲によってスマイスが適時ゲスト参加、プロデュースはオルランド。「2032」に続く『見えない電波の妖精』三部作の続々編だそうで、相変わらずフリーク・アウト感十分のカンタベリー・サイケ・サウンドを展開。概ねスペイシー感はあるが、前作程クラブ系ハウス感に寄ってはおらず、ギターや管楽器のリフを基調としたプログレ的構築性を担保しつつ、アレンジも凝っていてバンド感も濃密。アレンのボーカルを軸としたユーモラスさや茶目っ気は満点だが、カンタベリー然とした肯定的なメロディやコード感の楽曲、時折変拍子的なキメを交えたアンサンブルは引き締まっていて、わりと素直にカッコよかったりする。特に、トラビとゴルフェッティのギター・アンサンブルとステュートのベースが上等で、スリーヴに鏤められたアレン本人が描いたイラストも含め、76歳にしてアレンも申し分なく健在といった印象。カッコよし!。新規ISBNコード&規格番号ステッカーを貼った再流通盤
輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Psyche,Canterbury / Digi-Book CD(2014) / Madfish/UK)
Daevid Allen(vo,g)
Kavus Torabi(g,g-syn,crunchbox)
Fabio Golfetti(g,gl-g)
Ian East(sax,fl,wsle,lungs)
Dave Sturt(b)
Orlando Allen(ds,vo)
Gilli Smyth(spscewhisper)
Produced by Orlando Allen
収録曲目
01.I See You
02.Occupy
03.When God Shake Hands With The Devil
04.The Eternal Wheel Spins
05.Syllabub
06.This Revolution
07.You See Me
08.Zion My T-shirt
09.Pixielation
10.A Brew Of Special Tea
11.Thank You
12.Shakti Yoni & Dingo Virgin