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UKのエソテリックから、07年新規リマスターでのリシュー。音質はクリアで迫力もあってよい。エッグは、ユリエル(aka.アザッケル)からスティーヴ・ヒレッジがケント大学進学の為に脱退後、残ったデイヴ・スチュワート、モント・キャンベル、クライヴ・ブルックスの3人が68年に新たに結成したグループで、ソフト・マシーンやゴング、キャラヴァンと共にカンタベリー人脈の根幹を成すバンドの1つ。本作は、74年にUKキャロラインからリリースされたサード・アルバムだが、70年にセカンドをリリース後すでに一旦解散していて、74年は既にスチュワートはハットフィールド＆ザ・ノースで活動中で、一時的にエッグを再編する形で本作を制作した。メンバーは、前述のスチュワート、キャンベル、ブルックスのトリオを軸に、曲によってアマンダ・パーソンズ、バーバラ・ガスキン、アン・ローゼンタールの女性ボ－カル隊、ヘンリー・カウのリンゼイ・クーパーとティム・ホジキンソン、旧友ヒレッジ等々が適時参加。わりとクラシカルで複雑な楽曲を、スチュワートのオルガンやキャンベルとゲストによるエレガントなホーン群、アマンダ、バーバラ、アンの美しいスキャット・ボーカル等々によって、タペストリーのようなアレンジ構成で展開。各フラグメント自体は人懐っこいメロディが多いが、全体としては実験色のほうが強い印象で、聴きやすさという意味では少し微妙。結果としてはちょっと難解かも知れないが、楽曲・演奏共に練られていて正しくサイケで、十分に担保されたカンタベリー的エレガントさも含め好盤と思う。
輸入盤／デッドストック入荷
(Progressive/Psyche,Jazz Rock,Canterbury / Jewel-case CD(2007 Re-master) / Esoteric/UK)
Dave Stewart(org,p,b)
Mony Campbell(b,f-hrn)
Clive Brooks(ds)
Lindsay Cooper(oboe,bsn)
Tim Hodgkinson(clnt)
Amanda Paesons(vo)
Barbara Gaskin(vo)
Ann Rosenthall(vo)
Jeremy Baines(g-phn)
Steve Hillage(g)
& Others
Produced by Egg
収録曲目
1.Germ Patrol
2.Wind Quartet 1
3.Enneagram
4.Prelude
5.Wring Out The Ground Loosely Now
6.Nearch
7.Wind Quartet 2
