UKのユニバーサルから、ステレオ・バージョン8曲とシングル1曲の計9曲をボーナスで加えての、02年新規リマスターでのリシュー。キャラヴァンはケント州カンタベリー出身のグループで、ワイドル・フラワーズの発展的解散の産物として、最後のメンバーだったパイ・ヘイスティングス、リチャード・シンクレア、リチャード・コフランを軸に68年に結成された。ソフト・マシーンやゴング、エッグと共にカンタベリー人脈の柱の1つで、幾度かの活動休止期間を経ながらも現在も活動を続けるビッグ・ネーム。本作は、68年にUKヴァーヴからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、ヘイスティングス、リチャード、コフラン、デイヴ・シンクレアの4人編成を基本に、曲によってジミー・ヘイスティングスが適時ゲスト参加、プロデュースはトニー・コックス。カンタベリー特有のくぐもった感じと英国然とした湿った香りに、当時の空気を反映したサイケ感覚がいい塩梅のサウンドで、本作のほうがジェントリーで茶目っ気は薄いが、同時期にリリースされたソフト・マシーンのファーストやセカンドに近い印象。サイケなアート・ロック感と、プログレ的なジャズ・ロックの折衷サウンドなのだが、まだそれ程ジャズ・ロック色は強くなく、カンタベリー然とした丸いオルガンの音色と柔らかいボーカルの響きは、ともかくも非常に耳触りが心地好い。プカプカのサイケ・ジャズ・ロック&カンタベリー的くぐもり感の夜明けというか、この後プログレを代表するベーシストの1人となるリチャード・シンクレアのデビュー作品ということも含め、プログレの源流はサイケだと改めて認識させられる好盤と思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Psyche,Jazz Rock,Canterbury / Jewel-case CD(2002 Re-master) /Universal/UK,EU)
Pye Hastings(g,b,vo)
Richard Sinclair(b,g,vo)
Dave Sinclair(org,vo)
Richard Coughlan(ds)
Jimmy Hastings(fl)
Producerd by Tony Cox
収録曲目
"Mono Album":
01.Place Of My Own
02.Ride
03.Policeman
04.Love Song With Flute
05.Cecil Rons
06.Magic Man
07.Grandma's Lawn
08.Where But For Caravan Would I?
"Stereo Album":
09.Place Of My Own
10.Ride
11.Policeman
12.Love Song With Flute
13.Cecil Rons
14.Magic Man
15.Grandma's Lawn
16.Where But For Caravan Would I?
bonus track(single version):
17.Hello Hello