オランダのSOSSから、見開きデジスリーヴでのリリース。スーパーシスターは、ハーグのグローティスス大学の学生バンドだったプロヴォケイションを母体として、68年に結成されたグループで、オランダ出身ながらカンタベリー色の強いサウンドを展開した。本作は、タイトル通りエルトン・ディーンが一時的にツアー・メンバーとして参加していた時期の初出発掘ライヴ音源盤で、73年フォース「イスカンダル」リリース後にチャーリー・マリアーノが脱退、急遽ディーンがヘルプ加入した74年ツアーから、オランダのレイスウェイクでのライヴを収録。メンバーは、ロベルト・ヤン・スティップス、ロン・ファン・エイク、ヘルマン・ファン・ブイヨン、ディーンの4人編成、プロデュースはアード・リンク。ほぼ全面に渡って、インプロを主体としたセッション風の演奏を展開していて、それはおそらくディーンの希望やリハーサルの時間がないという事情もあったのだろうが、従来のスタジオ盤アレンジを中心としたスーパーシスターのライヴとは趣を異にする。「ジュディ・ゴーズ・オン.ホリデイ」や「バビロン」など、スタジオ盤収録曲のリフやフレーズをモチーフとした曲もあるが、結局インプロを軸とした演奏に収束していて、特に「ソフト・シスター」と名付けられた一連のインプロ群での盛り上がりは、炸裂感十分で非常にカッコいい。アンバーなオルガン&エレピの響きが殊の外ハマっていて、ジャジーで流暢なリズム隊の疾走感、饒舌なサックスも含め上等なアンサンブルを堪能出来る。素晴らしい!。
輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Psyche,Canterbury / Digi-Sleeve CD(2024) / SOSS Music/Holland)
Robert Jan Stips(org,kbd)
Ron Van Eck(b)
Herman Van Boeyen(ds)
Elton Dean(sax,saxello)
Producerd by Aad Link
収録曲目
01.Fenderfarfissima
02.Super Machine Part 1 (Improvisation #1)
03.Drum Intro
04.Soft Sister Part 1 (Improvisation #2)
05.Soft Sister Part 2 (Improvisation #3)
06.Super Machine Part 2 (Improvisation #4)
07.Soft Sister Part 3 (Improvisation #5)
08.Judy Goes On Holiday
09.Babylon
10.Drum Solo
11.Close To The Tape's End (Improvisation #6)