UKのアルカードから、76年のライヴ音源1曲をボーナスで加えての、スティーヴン・ウィルソンによる15年新規リマスター&リミックス、デジパックでのリシュー。音質はクリアかつ迫力もあって非常によい。本作は、73年にUKヴァーティゴからリリースされたジェントル・ジャイアントのフォース・アルバムで、メンバーは、デレク・シャルマン、ゲイリー・グリーン、ケリー・ミネア、レイ・シャルマン、フィル・シャルマン、ジョン・ウェザースの6人編成、スリーヴ・デザインはロジャー・ディーン。本作から加入した、元アイズ・オブ・ブルー、アンシエント・グレース、ビッグ・スリープ等々のウェザースのドラムが、何とも絶妙なマッチングを見せる文句なしの好盤というか、いわゆるジェントル・ジィアント的サウンドが完成した作品といってよいと思う。ウェザースのドラムは、複雑な楽曲とアレンジにバランスのよさとスッキリとした整合感を与え、同時にいかにもロック的なノリのよさも生み出していて、全編に渡って文句なしのカッコよさを放つ。ガルガンチュワ/パンタグリュエル物語モチーフの「パナージの到来」、アルベール・カミュの哲学論を引用した「クライ・フォー・エブリワン」、抒情的なラヴソングの「別離」、ブルージー&ハードなギター・ソロがカッコいい「リヴァー」等々、ともかくも非常に素晴らしいと思う。このバンドの諸作品はどれも出来がよく、人によって意見は別れるようだが、個人的には「アクワイリング・ザ・テイスト」、本作、「イン・ア・グラスハウス」、「ザ・パワー&ザ・グローリー」を推す。余談だが、『堅気になる』といって本作後に脱退した3兄弟の長兄フィルは、教師になったという話。EUプレス盤
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輸入盤
(Progressive/Symphonic,Canterbury / Digi-Pack CD(2015 Re-master&Re-mix) / Alucard/UK,EU)
Derek Shulman(vo,sax)
Gary Green(g)
Kerry Minnear(vo,kbd,cello,vib,per)
Ray Shulman(b,vln,g,per,vo)
Phil Shulman(vo,sax,tp,melphn)
John Wethers(ds,per)
Producerd by Gentle Giant
収録曲目
1.The Advent Of Panurge
2.Raconteur Troubadour
3.A Cry For Everyone
4.Knots
5.The Boys In The Band
6.Dog's Life
7.Think Of Me With Kindness
8.River
bonus track(1976 live):
9.Excerpts From Octopus