UKのクリサリス・レコード・リミテッドから、見開きデジスリーヴでのリシュー。ジェントル・ジィアントは、元サイモン・デュプリー&ザ・ビッグ・サウンドのシャルマン3兄弟を軸に、70年にロンドンで結成されたグループで、変拍子とポリリズムを多用する独自のスタイルを確立、現在でも一定の人気と知名度を保つビッグ・ネームの1つ。本作は、76年にUKクリサリスからリリースされたエイス・アルバムで、スティーヴン・ウィルソンによる23年新規リミックス音源、新規ブックレット入。メンバーは、前作と同じデレク・シャルマン、ゲイリー・グリーン、ケリー・ミネア、レイ・シャルマン、ジョン・ウェザースの5人編成。前作「フリー・ハンド」からさらに洗練度が増しているというか、レゲエのリズムを使ったりしていてよりキャッチーな方向に進んでいる印象が強いが、よく聴くとどの曲もかなり変テコなことをやっていて、実はけっこう侮れない。素直にカッコいい「インタビュー」や「アナザー・ショウ」、ジェントル・ジャイアント的ハーモニー・コーラスが相変わらず素晴らしい「デザイン」、湿った英国の香り系のメロディアスな佳曲「エンプティ・シティ」、アコースティック・ギターとキーボードの見事なアンサンブルを堪能出来る「アイ・ロスト・マイ・ヘッド」等々、このアルバムは典型的な『聴き流せるようでいて聴きながせない複雑なサウンド』で、キテレツな変テコさと洗練されたメロディアスさが独特のバランスで交叉。全体にそれ程派手ではないかも知れないが、曲の粒が揃っていて凝ったアレンジのハマりが圧巻というか、聴き込むにつれ味わいが増すタイプの作品で、変態感が担保されたかなりの好盤と思う。
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輸入盤
(Progressive/Symphonic,Pops,Canterbury / Digi-Sleeve CD(2023 Re-mix) / Chrysalis/UK)
Derek Shulman(vo,sax)
Gary Green(g)
Kerry Minnear(vo,kbd)
Ray Shulman(b,vln,vo)
John Wethers(ds,per)
Producerd by Gentle Giant
収録曲目
1.Interview
2.Give It Back
3.Design
4.Another Show
5.Empty City
6.Timing
7.I Lost My Head