UKのウインターフォールド・レコードから、ボーナス1曲を加えての、限定ペーパースリーヴ&2CDでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様で、17年新規リマスター&リミックス音源。ビル・ブルーフォードはケント州セヴンオークス出身のドラマーで、イエス、キング・クリムゾン、ジェネシス、U.K.等々を渡り歩いた解説不要のビッグ・ネーム。ブルーフォードは、77年のファースト・ソロ「フィールズ・グッド・トゥ・ミー」のアネット・ピーコック以外の4人、ブルーフォード、デイヴ・スチュワート、アラン・ホールズワース、ジェフ・バーリンが新たに結成したグループ(ブルーフォードとホールズワースはU.K.経由)。本作は、80年のセカンド「グラデュアリー・ゴーイング・トルネード」をディスク1に、79年のライヴ「ブルーフォード・テープス」をディスク2に収録したカップリング2枚組で、リミックスはジャッコ・ジャクスジク、17年の8枚組ボックス「シームス・ライク・ア・ライフタイム・アゴー」のバラ売り。メンバーは、2枚ともブルーフォード、スチュワート、バーリン、ジョン・クラークの4人編成を基本に、セカンドではジョージー・ボーン、アマンダ・パーソンズ、バーバラ・ガスキンが曲によって適時ゲスト参加。セカンドは、バーリンのボーカルに今一つ感はあるが、それ以外は全く文句はないというか、相変わらず上等なバカテク・アンサンブルを堪能出来る。より楽曲に洗練感が顕われていて、かといって軽くなっているわけでもなく、アレンジと楽曲はいい塩梅のソフィスティケイト具合で、バーリンのボーカルもあまり気にならないのだが、ならばやはりなくてもよかったのではとも思う。「ジョー・フレイザー」は素直にカッコよく、「ペールウェル・パーク」は非常に美しく、10分に及ぶ「ランズ・エンド」も、このバンドの終焉を飾るに相応しい壮大なプログレ・フュージョンに仕上がっていて、何はともあれ結局はけっこう楽しめる。ライヴは、79年7月にニューヨークで行われ、カナダのFMでラジオ放送された音源で、演奏は素直にカッコいいというか、ホールズワースに勝るとも劣らないクラークのバカテク弾きまくりギターが、ともかくも非常に圧巻。ライヴならではのアレンジの妙や、アドリヴの盛り上がりも素晴らしく、テクニカル・ジャズ・ロック&フュージョン・プログレ愛好家なら、まずもって楽しめるだろう好ライヴ盤と思う。カッコよし!。
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輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Fusion,Canterbury / Paper-Sleeve 2CD(2020 '17 Re-master&Re-mix) / Winterfold Records/UK)
Bill Bruford(ds)all
Dave Stewart(kbd)all
John Clark(g)all
Jeff Berlin(b,vo)all
Georgie Born(cello)2
Amanda Parsons(vo)2
Barbara Gaskin(vo)2
Produced by Ron Malo & Bill Bruford(2), Michael Billeter(live)
収録曲目
(CD1 "Gradually Going Tornado (1980/2nd)"):
01.Age Of Information
02.Gothic 17
03.Joe Frazier
04.Q.E.D.
05.Sliding Floor
06.Palewell Park
07.Plans For J.D.
08.Land's End
(CD2 "Bruford Tapes (1980/Live)"):
01.Hell's Bells
02.Sample And Hold
03.Fainting In Coils
04.Travels With Myself-And Someone Else
05.Beelzebub
06.Sahara Of Snow Part1
07.Sahara Of Snow Part2
08.One Of A kind
09.5G
bonus track:
10.Manacles