UKのHUXからデジパックでのリリース。マッチング・モウルは、ロバート・ワイアットがソフト・マシーン脱退後の71年12月に新たに結成したグループで、WMWS、キャロル・グライムス・デリヴァリー、ハットフィールド&ザ・ノース、ナショナル・ヘルス、クワイエット・サン、801、キャラヴァン、アイソトープ、ニュークリアス等々、結果として多くの関連バンドを持つカンタベリー・ロックのビッグ・ネームの1つ。グループ名は、ソフト・マシーンのフランス語『マシーヌ・モル(Machine Molle)』の空耳らしい。本作は、72年のBBCセッション&ライヴ音源をコンパイルした発掘音源盤で、メンバーは、ワイアット、フィル・ミラー、ビル・マコーミック、デイヴ・マクレアの4人編成を基本に、曲によってデイク・シンクレアが加わった5人編成となる。1曲目が4月17日、2曲目が1月25日、3,4曲目が3月24日、5曲目が1月25日、6~10曲目が7月27日で、1,3,4月がジョン・ピール・セッション、7月がレディオ1ライヴ、シンクレアは1月の2,5曲目に参加。後期ナショナル・ヘルスに通じる、非常に引き締まったインプロ・ナンバーから、カンタベリー的ポップネスにストレンジ・テイストを加えた、ちょっと奇妙だけど聴きやすい浮遊感ナンバーまで、ライヴの臨場感を伴った演奏で堪能出来る。ワイアットのドラムとエコー・ヴォイスは、相変わらず個性的で凄まじいが、ともかくもミラーのギターが冴え渡っていて、時にファズを駆るマコーミックのベースもかなり圧巻で、この2人のほうがむしろワイアットよりも目立っている印象。マクレアはどちらかというとキープに徹している感じだが、時折変テコな炸裂もみせ、シンクレアはわりと自由にオルガンを弾きまくっていて、全体に演奏性が高く緊張感があって文句なしにカッコいい。カンタベリー系サイケ・ジャズ・ロック愛好家なら素直に楽しめるだろう、濃密な演奏の好ライヴ盤と思う。カッコよし!。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Progressive/Jazz Rock,Psyche,Canterbury / Digi-Pack CD(2006) / HUX/UK)
Robert Wyatt(ds,vo)
Phil Miller(g)
Bill MacCormick(b,fazz-pedal)
Dave MacRae(el-p,wah-pedal)
Dave Sinclair(org)
Producerd by Unknown
収録曲目
01.Marchides/Instant Pussy/Smoke Signals
02.Part Of The Dance
03.No 'alf Measures
04.Lithing And Gracing
05.Immediate Kitten
06.Instant Pussy
07.Lithing And Gracing
08.Marchides
09.Part Of The Dance
10.Brandy As In Benj