UKのエソテリックから、未発表スタジオ&BBCセッション音源等計7曲をボーナスで加えての、12年新規24ビット・リマスター&2枚組でのリシュー。音質はクリアで奥行きもあって非常によい。スリップ・ケース付きで、ここではそのスリップ・ケースを載せた。マッチング・モウルは、ロバート・ワイアットがソフト・マシーン脱退後の71年12月に新たに結成したグループで、WMWS、キャロル・グライムス・デリヴァリー、ハットフィールド&ザ・ノース、ナショナル・ヘルス、クワイエット・サン、801、キャラヴァン、アイソトープ、ニュークリアス等々、結果として多くの関連バンドを持つカンタベリー・ロックのビッグ・ネームの1つ。グループ名は、ソフト・マシーンのフランス語『マシーヌ・モル(Machine Molle)』の空耳らしい。本作は、72年にUKのCBSからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、ワイアット、ビル・マコーミック、フィル・ミラー、デイヴ・マクレアの4人編成を基本に、1曲でブライアン・イーノがゲスト参加、プロデュースはキング・クリムゾンのロバート・フリップ。前作で見せた濃密なジャズ・ロック・インプロに、さらに実験的な音響系のSEやエレクトロニクスを加味したサウンドを展開していて、一部にはメロディアスなボーカル・パートもあるが、「オー・キャロライン」だけが好きなリスナーには、本作はほとんどアピールしないかも知れない。全編に渡って決して聴きやすくはないが、後にミラーがハットフィールドに持ち込むフレーズやリフも飛び出していて、ともかくもカンタベリー・サイケ・ジャズ・ロックとして素直にカッコいい。ワイアットは確かにメロディーメイカー的側面を持っているが、本質はもっとアーシーで知的な実験人であることの証左となる作品と思う。ボーナス群も非常に楽しめる。カッコよし!。EUプレス盤
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輸入盤
(Progressive/Jazz Rock,Canterbury / Jewel-case 2CD(2012 24bit Re-master) / Esoteric/UK,EU)
Robert Wyatt(ds,vo)
Phil Miller(g)
Bill MacCormick(b)
Dave MacRae(kbd)
Eno(syn)
Producerd by Robert Fripp
収録曲目
(Disc1):
1.Starting In The Middle Of The Day We Can Drink Our Politics Away
2.Marchides
3.Nan True's Hole
4.Righteous Rumba
5.Brandy As In Benj
6.Gloria Gloom
7.God Song
8.Flora Fidgit
9.Smoke Signal
(Disc2):
BBC In Concert Live/27th July1972:
1.Instant Pussy/Lithing And Gracing
2.Marchides
3.Part Of The Dance/Brandy As In Benj
Unreleased Studio Recordings/August 1972:
4.Starting In The Middle Of The Day We Can Drink Our Politics Away (Take One)
5.Smoke Signal (Take Four)
6.Flora Fidgit (Take Eight)
7.Mutter