国内のワサビ・レコードから、限定ペーパースリーヴでのリシュー。紙ジャケ仕様、23年新規24ビットDSDリマスター盤、多分初CD化。カール・ジェンキンスはウェールズのペン・クラウド出身のキーボーティスト&管楽器奏者&コンポーザーで、何よりニュークリアスやソフト・マシーンでの活動で知られ、マイク・ラトリッジはケントの州メードストン出身のキーボーティスト&コンポーザーで、何よりソフト・マシーンでの活動で知られるビッグ・ネーム。本作は、81年にUKミュージック・デ・ウォルフェからリリースされたデュオ名義セカンド・アルバムで、邦題は「フォー・クリスマス、フォー・チルドレン」、ライナーは市川哲史。メンバーは、ジェンキンスとラトリッジの2人で、プロデュースも2人の共同。概ね、『スタジオでコツコツとレコーディングしていたマテリアルをコンパイルした内容』という意味では、前作の延長線上というか同じ性格のものだが、タイトル通りクリスマス・ホリデイ関連曲のアンソロジー集で、30秒程度のフラグメントばかりだった前作よりは、曲としての体裁が整った2~4分程度のものもそこそこ収録されている。例えば、サイモン&ガーファンクルの「コンフォート・アンド・ジョイ」でも知られるトラッド曲(3曲目)や、お馴染みの「ジングル・ベル」ヴァリエーション(1,2,13曲目)、フランス語で「子供の夢」というタイトルの20曲目などなど、おそらく主に子供向けの映像や番組用の、可愛らしさやユーモラスさを意識した、ミニマル色基調の優しくて柔らかい方向のアレンジという印象。前作も含め、資料的価値として興味を示す人ぐらいしかいないのかも知れないが、聴いていてそれなりに楽しめるクォリティは担保されていて、けっこう面白かったりもする。尚、同時リリースのファースト「コマーシャルのための短編曲集」と同時購入すると、先着順でオマケの8cmCDシングル「アイランド・ユニバース/極座標比/ソイ・フライ~」が付く。
ワサビ盤/国内プレス(Japanese-pressing CD)
(Progressive/Techno,Canterbury / Paper-Sleeve CD(2024 '23 24bit DSD Re-master) / Wasabi/Japan)
Mike Ratledge(kbd,etc)
Karl Jenkins(kbd,etc)
Produced by Karl Jenkins & Mike Ratledge
収録曲目
01.Jingle Bells version 1
02.Jingle Bells version 2
03.God Rest Ye Merry Gentlemen
04.Carol Medley
05.Away In A Manger
06.Trepak
07.Reggae Christmas
08.We Three Kings
09.Ding Dong Merrily On High
10.Rock You
11.Sleigh Bells 1
12.While Shepherds Watched
13.Jingle Bells version 3
14.I Saw Three Ships
15.Good King Wenceslas
16.Sleigh Bells 2
17.Sleigh Bells 3
18.Chimes
19.Pop Goes The Weasel
20.Reve D'Enfance
21.Hush Little Baby
22.Jack And Jill
23.Lullaby
24.Danse De La Fee-Dragee
25.Boys And Girls Come Out To Play
26.Twinkle Twinkle Little Star
27.Slumber Sweet
28.Oranges And Lemons
29.Frere Jacques
30.Play Time
31.Rock-A-Bye
32.Danse Des Mirlitons
33.Rocking