ドイツのMIG(メイド・イン・ジャーマニー)・ミュージックから、24年新規リマスター&見開きデジスリーヴでのリシュー。アトランティスは、フランピィ解散後のインガ・ランフ、ジャン・ジャックス・クラヴェッツ(ex.ランディ・パイ,etc)、カール・ハインツ・ショットの3人が中心となって、72年にハンブルクで新たに結成されたグループで、その意味ではフランピィの後進バンドともいえなくもないが、ファンク&ポップスの要素を取り入れたサウンドは、ハード&アングラ色基調だったフランピィとは趣を異にする。本作は、75年にドイツのヴァーティゴからリリースされたライヴ・アルバムで、オリジナルは2枚組だったので2in1CD。75年ハンブルクのファブリックでのライヴ音源が収録されていて、メンバーは、インガ、アレックス・コンティ(ex.カーリー・カーヴ,etc)、エイドリアン・アスキュー(ex.エジソン・ライトハウス,ルシファーズ・フレンド,etc)、カール・ハインツ・ショット、リンゴ・ファンク(ex.ジェロニモ,etc)の、74年サード「オー・ベイビィ」と同じ5人編成、プロデュースはディーター・ディルクス。インガのボーカルは相変わらずパワフルでパンチが効いていて、ギターとエレピ&オルガンも殊の外炸裂を見せ、粘っこいベースと適度なハネ具合のドラムの横ユレ・グルーヴ感も上々。キャッチーな楽曲とバンド感十分のアンサンブルのハマりが非常によく、ブルース、ファンク、ハードのハイブリット・サウンド系として、わりと文句なしにカッコいい好ライヴ盤と思う。
輸入盤
(Blues&Swamp/Hard,Blues,Funk,Pops / Digi-Sleeve CD(2024 Re-master) / MIG Music/German,EU)
Inga Rumpf(vo,ac-g,per)
Alex Conti(g,vo)
Adrian M.Askew(kbd,vo)
Karl-Heinz Schott(b)
Ringo Funk(ds,per)
Produced by Dieter Dierks
収録曲目
01.Friends
02.Ooh Baby
03.Somewhere
04.It's Getting Better
05.Waiting And Longing
06.Brother
07.Rock'n Roll Preacher
08.New York City
09.Mr. Bigshot
10.Mainline Florida
11.Godfather
12.Going To The Country
13.Rock Me Baby
14.Leave It To the Devil