UKのレモン・レコーディングスから、72年のアルバム未収シングルB面1曲をボーナスで加えてのリシュー。既発のUSAワウンデッド・バード盤に比べ音質は同程度だが、ブックレットは本盤のほうが充実している。ヴィネガー・ジョーは、アイランドのクリス・ブラックウェルのブッキングの下、エルキー・ブルックスとピート・ゲイジが在籍していたダダを母体として、既にソリストとしてキャリアのあったロバート・パーマーやスティーヴ・ヨーク、元ジョディ・グラインドのティム・ヒンクレー等が加わる形で71年に結成されたグループ。本作は、72年にUKアイランドからリリースされたファースト・アルバムで、メンバーは、エルキー、パーマー、ヒンクレー、ゲイジ、ヨーク、ロブ・テイト(ex.アーク,ベル&アーク,バタード・オーナメンツ,ピブロクトゥ,etc)の6人編成が基本で、曲によってキーフ・ハートリー、コンラッド・イシドール(ex.ハミングバード,etc)、デイヴ・トンプソン、デイヴ・ブルックスの他、元モーグル・スラッシュのホーン・セクション(ロジャー・ボール、マルコム・ダンカン、マイク・ローゼン)等々が参加、ヴィク・スミスとゲイジの共同プロデュース。R&Bを基調とした、スワンプ色のあるブルース・ロックを展開していて、粘っこいがキレのよいソウルフルなパーマー、ジャニス・タイプのパワフルなシャウト系のエルキーという、男女ツイン・ボーカルのバランスもよく、太い音でメロディアスなラインを提供するベースも素晴らしい。全体に、ゲイジのエレキ&アコースティック・ギターとアレンジが冴え渡っていて、嫌味のないキャッチーさを放つ楽曲の出来も上々で、派手ではないがピアノ、エレピ、オルガン中心のキーボード群も非常に雰囲気がよい。どちらかというと玄人受けするタイプかもしれないが、枯れたレイドバック感とブリティッシュ的な湿った香りが上手いマッチングを見せる好盤と思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Blues&Swamp/R&B,Blues,Swamp / Jewel-case CD(2008) / Lemon Recordings/UK)
Robert Palmer(vo,g)
Elkie Brooks(vo,per)
Pete Gage(g,miscellaneous effects)
Tim Hinkley(p,org)
Steve York(b,hmca)
Rob Tait(ds,per)
Keef Hartley(ds)
Dave Thompson(p,el-p,org,syn,sax)
Dave Brooks(sax,fl)
Conrad Isadore(ds)
Roger Ball(horn)
Malcolm Duncan(horn)
Mike Rosen(horn)
Gasper Lawal & Chamcy(afro-per)
Produced by Vic Smith & Pete Gage
収録曲目
01.Rusty Red Armour
02.Early Monday Morning
03.Ride Me Easy, Rider
04.Circles
05.Leg Up
06.See The World
07.Never Met A Dog
08.Avinu Malkenu
09.Gettin' Out
10.Live A Little, Get Somewhere
bonus track(1972 single):
11.Speed Queen Of Ventura