UKのエンジェル・エアーからのリリース。スナッフは、ボビー・ハリソン(ex.プロコル・ハルム,etc)がフリーダム解散後の72年に制作したソロ・アルバム「ファンキスト」(リリースは75年)に、 ミッキー・ムーディ(ex.トラムライン,ジューシー・ルーシー,etc)が参加したことが契機となって、この2人が中心となってロンドンで新たに結成されたグループで、他にもピート・ソリー(ex.パラディン,プロコル・ハルム,etc)、コリン・ギブソン(ex.ジンジャー・ベイカー・エア・フォース,マーク・アーモンド,etc)、テリー・ポップル(ex.トラムライン,アラン・ハル,etc)というメンバー達が集結したある意味スーパー・バンド。本作は、タイトル通り76年1月23日にノッティンガムのトレント工科大学で行われたライヴ音源を収録した発掘ライヴ盤で、ハリソンがスナッフ解散後に結成したナイアガラのラジオ音源4曲をボーナス収録。メンバーは、ハリソン、ムーディ、ギブソン、ポップル、ティム・ヒンクレー(ex.ジョディ・グラインド,etc)の5人編成。75年のサード「オール・ファンクド・アップ」と同じメンバーで、概ねその路線のスワンピー&ファンキーなブルース・ロックを展開していて、非常に安定したノリのよい演奏を堪能出来る。全体に太くて粘っこいグルーヴ感があって、フェイクが上手いディープなボーカル、達者で流暢なギター、重たいベースとハネ過ぎないドラムによる演奏は素直にカッコよく、ブリティッシュ的イモッぽさもハマっていて味わい深い。音質・バランスも悪くなく、この線としてはわりと文句なしの好盤と思う。この後、ムーディとヒンクレーがデヴィッド・カヴァデールの「ホワイトスネイク」に参加してバンドは解散。ボーナスのナイアガラは、ラジオのエアチェック音源と思われ音質はよくないが、ハード・ポップ的サウンドでこれはこれで楽しめる。
輸入盤
(Blues&Swamp/Blues,Swamp,Funk,Hard / Jewel-case CD(2017) / Angel Air/UK)
Bobby Harrison(vo,per)
Micky Moody(g,mdln,vo)
Tim Hinkley(kbd,vo)
Colin Gibson(b)
Terry Popple(ds,per)
Gus Isadore(g)bonus
Phil Nicholas(kbd)bonus
Greg Dortch(b)bonus
Jim Carson(ds)bonus
Produced by Unknown
収録曲目
"live at Trent Polytechnic, Nottingham 23rd January 1976":
01.Don't Keep Me Wondering
02.Long Gone
03.Big Legged Woman
04.Every Little Bit Hurts
05.Unsettled Dust
06.Highway
bonus track(NIAGRA recorded from radio in 1977):
07.Crossfire
08.Victim Of Love
09.Cold Eyes
10.Don't Be A Fool