UKのエンジェル・エアーから、69年と70年のライヴ音源4曲をボーナスで加えての、カップリング2CDでのリシュー。ストーン・ザ・クロウズは、アレックス・ハーヴェイの弟のレズリー・ハーヴェイが、ジョン・マクギニス、マギー・ベル等と共に68年にグラスゴーで結成したザ・パワーを母体としたグループ。ヨーロッパのクラブをロードする日々が続くが、69年秋にドイツのとあるクラブで演奏している所をレッド・ツェッペリンのマネージャーのピーター・グラントに見い出され、グループ名をストーン・ザ・クロウズに変えてデビューした。マギーのパワフルでブルージーなシャウト・ボーカルが、当時英製ジャニス・ジョプリンとして評判を呼び、ロビン・トロワー・バンド、ミッドナイト・フライヤー、フォーカス、サンダークラップ・ニューマン、ジョー・ソープ等々の数多の関連バンドがある。本作は、69年のファースト「ストーン・ザ・クロウズ」と、70年のセカンド「オウド・トゥ・ジョン・ロウ」をカップリングした2枚組で、どちらもオリジナルはUKポリドール、メンバーもマギー、ハーヴェイ、マクギニス、ジム・デューアー、コリン・アレンの5人編成、プロデュースもマーク・ロンドンで同じ。ファーストは、R&Bやゴスペル的テイストのあるスワンピー・ブルース・ロック系で、いかにもブリティッシュ的な田舎っぽさと重さのある、スルメ的味わいの素敵な1枚。勿論ボーカルもよいが、実はオルガンがかなりカッコいい。セカンドは、前作のスワンピーなイモっぽさを担保しつつも、ある程度ハード調にシフトした印象で、スカっと突き抜けたシャウト・ボーカル、サイケ感を担保するギター、プログレ的展開も見せるオルガン&エレピ、ヘヴィ&メロディアスなベース、堅実にドライヴするドラムによる演奏は素直にカッコいい。湿ったテイストの楽曲も悪くない好盤と思う。
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輸入盤
(Blues&Swamp/Hard,Blues,Swamp / Jewel-case 2CD(2015) / Angel Air/UK)
Maggie Bell(vo)
Leslie Harvey(g)
John McGinnis(org,p)
Jim Dewar(b,vo)
Colin Allen(ds,per)
Producerd by Mark London(both)
収録曲目
(CD1/ "Stone The Crows (1969/1st)"):
1.The Touch Of Your Loving Hand
2.Raining In Your Heart
3.Blind Man
4.Fool On The Hill
5.I Saw America
bonus track(live):
6.Freedom Road
7.Hollis Brown
(CD2/ "Ode To John Law (1970/2nd)"):
1.Sad Mary
2.Friend
3.Love 74
4.Mad Dogs And Englishmen
5.Things Are Getting Better
6.Ode To John Law
7.Danger Zone
bonus track(live):
8.The Touch Of Your Loving Hand
9.Raining In Your Heart