UKのBGOから、02年新規リマスターでのリシュー。ストリートウォーカーズは、ファミリー解散後のロジャー・チャップマンとチャーリー・ホイットニーが、74年にリリースしたデュオ名義アルバム「ストリートウォーカーズ」のタイトルをそのまま名乗ったグループで、ファミリー以外にもジェフ・ベック・グループ(JBG)、ハミングバード、ガス、ハンブル・パイ、パット・トラヴァース ・バンド、アイアン・メイデン、アクシス・ポイント等の関連バンドがある。本作は、75年にUKヴァーティゴからリリースされたバンド名義ファースト・アルバムで、メンバーは、チャップマン、ホイットニー、ボブ・テンチ、ジョナサン・プロテル、ニコ・マクブレインの5人編成を基本に、多くの曲でポリ・パーマー、マックス・ミドルトン、ピーター・ウイングフィールドが適時ゲスト参加。ゲストのパーマーも元ファミリー、テンチとゲストのミドルトンは元JBGで、テンチはハミングバードとの掛持ちだったようだ。チャップマンのチリメン・ボーカルとホイットニーのクセのあるギターに、テンチのブルージー&ファンキーなセンスが絡む一捻りあるサウンドは、ファミリーを継承した独特のブリティッシュ・ロック的濃密さを放っていて、このねじけたポップネスと泥臭さの融合は、ともかくもセンス抜群でカッコいい。そのフロント陣を支えるプロテルとマクブレインのリズム隊もキマっていて、渋さ十分のバンド感も申し分なく、ハマるとクセになるスルメ的味わいのブリティッシュ臭を放つ。上質なメンバーの割には知名度は薄いかも知れないが、この線のかなりの好盤と思う。カッコよし!。
輸入盤/デッドストック入荷
(Blues&Swamp/Funk,Progresive / Jewel-case CD(2002 Re-master) / BGO/UK)
Roger Chapman(vo,per,harp)
Charlie Whitney(g)
Bob Tench(vo,g)
Jonathan Plotel(b)
Nicko McBrain(ds)
Poli Palmer(syn)
Max Middleton(kbd)
Pete Wingfield(kbd)
Producerd by Streetwalkers
収録曲目
1.Downtown Flyers
2.Toenail Draggin'
3.Raingame
4.Miller
5.Crawfish
6.Walking On Waters
7.Gypsy Moon
8.Burn It Down
9.Ace O' Spades