!
オランダのプロヴォーグからデジパックでのリリース。ロビン・トロワーはロンドン出身のギタリストで、何よりパラマウンツとプロコル・ハルムでの活動で知られていると思う。いわゆるジミヘン・フォロワー・スタイルの代表格の1人で、ハルム脱退後もロビン・トロワー・バンド、BLT、ジャック・ブルースとのデュオ・ユニット、ソロ等々で現在も活動を続けるビッグ・ネーム。本作は、25年にリリースされたトロワーとしてはおそらくソロ名義27枚目のアルバムで、メンバーは、前作からのトロワー、サリ、クリス・タガート(ex.アクション・パトロール,etc)に、リチャード・ワッツ(ex.リトリート,etc)を加えた3人を核に、曲によってグレン・レッチ(ex.ガンマ,ロニー・モントローズ,etc)、ジェス・ヘイズが敵時参加、プロデュースはトロワー。概ね、ギミックなしのストレートなブルース・ロック変わらずで、酒が進む泣きのブルース・ギターがヘヴィに鳴り響くサウンド。ワッツの少しハスキーなボーカルのハマりもよく、重くてシンプルなアンサンブルのシブさも上々で、結局普通にカッコいい。どこから聴いても金太郎飴的なワンパターンだが、それが味わいとなるのは最早芸の域で、ある種の愚直なブルース指向が70年代調のロック感に収束。オールド・ファッションなブルース・ロックでありつつも、80歳ながら懐メロ化しない、ずっしりと聴き応え十分の好盤と思う。カッコよし！。
輸入盤
(Blues&Swamp/Blues,Hard / Digi-Pack CD(2025) / Provogue/Holland)
Robin Trower(g,b)
Richard Watts(vo)
Chris Taggart(ds)
Glenn Letsch(b)
Jess Hayes(vo)
Produced by Robin Trower
収録曲目
01.A Little Bit Of Freedom
02.One Go Round
03.I Would Lose My Mind
04.Come And Find Me
05.Take This Hurt Away
06.The Future Starts Right Here
07.Tangled Love
08.Capture The Life Begun
09.Without A Trace
10.I Fly Straight To You
11.Time Stood Still
