& 
!
オランダのミュージック・オン・CDからのリシュー。ロビン・トロワーはロンドン出身のギタリストで、何よりパラマウンツとプロコル・ハルムでの活動で知られていると思う。いわゆるジミヘン・フォロワー・スタイルの代表格の1人で、ハルム脱退後もロビン・トロワー・バンド、BLT、ジャック・ブルースとのデュオ・ユニット、ソロ等々で現在も活動を続けるビッグ・ネーム。本作は、90年にUK/USAアトランティックからリリースされたソロ名義12枚目のアルバムで、メンバーは、トロワー、デヴィー・パティソン(ex.サンディ,ガンマ,シェンカー・パティソン・サミット,キッド・グローヴス,etc)、ジョン・リーガン(ex.ピーター・フランプトン,etc)、トニー・ビアード(ex.ハスラー,etc)、ボビー・メイヨー(ex.ドク・ホリディ,ピーター・フランプトン,etc)の5人を基本に、曲によってバシリ・ジョンソン、マット・ノーブル、ペピー・カストロ、アル・フリッチュ等が適時参加、プロデュースはエディ・クレイマー。概ね、80年代以降のキャッチーな路線をある程度担保しつつも、トロワーがスカっと饒舌にギターを弾きまくっている感じで、全体にハード・ロック・マナーが戻って来ている印象。もしかしてそれは、ジミヘンやゼップのプロデューサー／エンジニアだったクレイマーの存在が、トロワーも嬉しかったからなのかも知れず、ギターを弾く気持ちよさが滲み出ている感じ。前作から参加しているパティソンの、ポール・ロジャース・タイプのボーカルのハマりも上々で、ハード・ロック感内包のブルース・ロック系として、わりと素直にカッコいい好盤と思う。
輸入盤
(Blues&Swamp/Blues,Hard / Jewel-case CD(2023) / Music On CD/Holland)
Robin Trower(g)
Davey Pattison(vo)
John Regan(b)
Tony Beard(ds)
Bashiri Johnson(per)
Bobby Mayo(kbd)
Matt Noble(kbd)
Peppy Castro(vo)
Al Fritsch(vo)
Produced by Eddy Kramer
収録曲目
01.Sea Of Love
02.Under The Gun
03.Turn The Volume Up
04.Natural Fact
05.If You Really Want To Find Love
06.Ev'ry Body's Watching You Now
07.Isn't It Time
08.(I Would) Still Be Here For You
09.All That I Want
10.(Let's) Turn This Fight Into A Brawl
11.Climb Above The Rooftops
