ドイツのMIG/メイド・イン・ジャーマニーから、2CDでのリリース。キーフ・ハートリー・バンドは、元アートウッズ、ブルースブレイカーズのドラマーだったハートリーが中心となって、68年に新たにロンドンで結成されたグループで、何よりミラー・アンダーソン、ゲイリー・セインが在籍していたことでも知られていると思う。ヘムロック、ドッグ・ソルジャー、ブロークン・グラス、フェアウェザー、ユーライア・ヒープ等々多くの派生&関連バンドを持つ、ブリティッシュ・ブルース・ロックの太い幹の1つ。本作は、タイトル通り69,70年のエッセン・ポップ&ブルース・フェスティヴァルでのライヴ音源をコンパイルした発掘ライヴ盤で、以前数曲がオムニバスDVD等に収録されたことはあるが、まとまった音源としては初出、どちらも会場はグルーガパーク植物園内のグルーガハレ・アリーナ。メンバーは、おそらく69年がハートリー、ミラー・アンダーソン(ex.サヴォイ・ブラウン,etc)、ゲイリー・セイン(ex.ユーライア・ヒープ)、ミック・ウィーヴァー(ex.フェアウェザー,ストロウブス,etc)、リン・ドブソン(ex.ソフト・マシーン,サード・イアー・バンド,etc)、ヘンリー・ロウサーの6人編成、70年がハートリー、アンダーソン、セイン、ウィーヴァー、バーバラ・トンプソン(ex.パラフェルナリア,コロシアム,etc)、デイヴ・カズウェル、ライル・ジェンキンス等々。どちらも、ブルース・ロック調のハードネスはある程度担保しつつも、全体にかなりジャズ・ロック的というか、例えばコロシアム方面のプログレ色とメロディアス&アンバーなくぐもり感が交叉。このブルージー・ブラス・ジャズロック調のアンサンブルと的なブリティッシュ然とした情感のハイブリット塩梅は面白く、演奏もわりと素直にカッコいい好ライヴ盤と思う。
輸入盤
(Blues&Swamp/Jazz Rock,Blues / Jewel-case 2CD(2024) / MIG/Made In Germany/German)
Keef Hartley(ds)
Miller Anderson(vo,g)
Mick Weaver(kbd)
Gary Thain(b)
Henry Lowther(tp,vln)
Lynn Dobson(sax,fl)
Lyle Jenkins(sax,fl)
Dave Caswell(tp)
Barbar Thompson(sax)
& Others
Produced by Unknown
収録曲目
(CD1/October 11 1969):
1.Too Much Thinking
2.Leavin' Trunk
3.Just To Cry
4.Sinnin' For You
5.Rock Me Baby
6.Believe in You (excerpt)
(CD2/April 25 1970):
1.Think It Over
2.Believe in You
3.Leavin' Trunk
4.Just To Cry
5.Sinnin' For You
6.Me And My Woman
7.Too Much Thinking