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UKのシーリー・コートから、3面開きデジスリーヴでのリリース。320枚限定プレス。ジーン・タークはヴァージニア州ノーフォーク出身のアメリカ人シンガー・ソング・ライター(SSW)で、ネイテヴ・アメリカンのイロコイ／チェロキー族の酋長の娘、という出自らしい。ヨーロッパで音楽活動を模索中の76年に、ドイツの米軍キャンプ・サーキットでUKバンドのマッド・ドッグスと知り合い、誘われるままに渡英してリヴァプールを拠点に活動を始めたという経緯らしい。本作は、76年にレコーディングされた未発表スタジオ音源で、当時スタジオ・エンジニアを務めたスティーヴ・ジャイルズ(ex.ダーク,etc)が保管していたマスター・テープからのCD化。メンバーは、ボーカルのジーンを軸に、1〜5曲目は前述のマッド・ドッグス(アンドリュー・カイトリー、スティーヴ・マスグローヴ、クリス・バニー他)、6〜11曲目はアックス(トニー・バーフォード、ミック・ナイト、マーティン・ウイニング他)がバックを担当、マッド・ドッグスもアックスもノーサンプトン拠点のウインドロード関連のバンドと思われる。1〜5曲目は、わりとシンプルでストレートなブルース・ロック調で、アンバーなジーンのシンギングとフリーっぽいアンサンブルが、くぐもった空気感に収束していて、酒が進む郷愁感十分。6〜11曲目は少しソウル調のテイストが加味され、幾分洗練された印象ではあるが、浮上できないアングラ感のようなものは担保されていて、案外とブリティッシュ・ロック愛好家は楽しめるかも知れない。
輸入盤／限定320枚プレス
(Blues&Swamp/Blues,Swamp,Soul / Digi-Sleeve CD(2024) / Seelie Court/UK)
Jean Turk(vo)
Steve Musgrove(g)
Andrew Keightley(g)
Chris Bunny
Tony Barford(g)
Mick Knight(kbd)
Martin Winning(sax)
Pete Watkins(b)
Alan Savage(ds)
& Unknown Others
Produced by Unknown
収録曲目
"Spaceward Session With Mad Dogs":
01.Blue On Blue
02.Blues Reflection
03.I Don't Know You
04.It's My Turn To Cry
05.Sister Sadie
"SIS Session With Axe":
06.Blue On Blue
07.Crazy Kinda Lady
08.One Of The Boys
09.Rainbow Welcome - Hey Lover Man
10.Sister Sadie
11.Swan Out Of Water
