UKのチェリー・レッドから、71年のアルバム未収シングル両面2曲をボーナスで加えてのリシュー。特にリマスター表記はないが、音質はクリアでよい。ヘッズ・ハンズ・アンド・フィートは、トニー・コルトン、アルバート・リー、ジェリー・ドナヒュー、パット・ドナルドソン、レイ・スミス(ex.ロード・サッチ,ハッケンサック,etc)、ピート・ゲヴィン(ex.ジョディ・グラインド,サンディ,etc)等が68年に結成した、ポエット・アンド・ザ・ワン・マン・バンドを母体としている。69年にアルバム「ポエット・アンド~」をリリース後、ドナヒューとドナルドソンがフォザリンゲイ、ゲヴィンがジョディ・グラインド参加のために抜けて活動休止状態となるが程なくゲヴィンが復帰、71年にヘッズ・ハンズ・アンド・フィートに改名して復活した。本作は、72年にUKアイランドからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作からマイク・オニールが抜けた、コルトン、リー、スミス、ゲヴィン、チャス・ホッジスの5人編成を基本に、曲によってドナヒュー、ゲリー・ホーガン等が適時ゲスト参加、コルトンとエディー・オフォードの共同プロデュース。概ね前作の延長線上にある、ブルース、カントリー、サイケ、ソウル、R&Bをゴタ混ぜにしたスワンプ・ロックを展開。リーのギターとピアノ&オルガン、スミスのギターはかなり上等で、切れ味抜群のゲヴィンのドラム、ノリがよくて深いコルトンのボーカル、ホッジスの太いグルーヴ感のベースと枯れたフィドルの絡みも上々。ブルースとカントリーを足して割ったようなリフと楽曲は素直にカッコよく、例えばアンディ・ロバーツ&スタンピードやジャック・ザ・ラッド、ジョー・ソープ辺りが好きな人ならまずもって楽しめるだろう、ブリティッシュ・スワンプ・ロックの好盤と思う。カッコよし!。
輸入盤/デッドストック入荷
(Blues&Swamp/Blues,Swamp,Folk Rock / Jewel-case CD(2010) / Cherry Red/UK)
Tony Colton(vo)
Albert Lee(g,kbd,vo)
Ray Smith(g,b,vo)
Chas Hodges(fdl,b,bjo,g,vo)
Pete Gavin(ds,per,vo)
Jerry Donahue(vo)
Ray Osborne(vo)
Gerry Hogan(st-g)
Produced by Tony Colton & Eddie Offord
収録曲目
01.Let's Get This Show On The Road
02.Safety In Numbers
03.Roadshow
04.Harlequin
05.Dancer
06.Hot Property
07.Jack Daniels (Old No.7)
08.Rhyme And Time
09.Paper Chase
10.Song And Dance
bonus track(1971 single):
11.Silver Mine
12.Warming Up The Band