スウェーデンのフラウド・ジェムスから、73年のアルバム未収シングル両面2曲と、71年~73年のBBCとドイツでの未発表ライヴ音源9曲の、計11曲をボーナスで加えてのリシュー。特にリマスター表記はないが、音質はクリアで迫力もあってよい。本作は、75年にドイツのハーヴェストからリリースされたイースト・オブ・エデンのフィフス・アルバムで、71年のフォース「ニュー・リーフ」から4年振りの作品。「ニュー・リーフ」リリース後解散状態だったものの、73年末に再編して74年2月に本作をレコーディングしたが、結局イギリスではリリースされずにオクラ入となってしまって、75年になってドイツでリリースされた頃には、すでに再び解散状態だったらしい。メンバーは、ガース・ワット・ロイ(ex.グレイテスト・ショウ・オン・アース,ファジー・ダック)、ジョー・オドンネル(ex.ロリー・ギャラガー,ヴィジョン,etc)、マーティン・フィッシャー、ジェフ・アレンの4人編成で、アレンはサードからのメンバーだが、最早オリジナル・メンバーは1人もいない。概ね、サード以降の路線を継承するスワンピー・ブルース・ロックを展開していて、ワット・ロイのディープなボーカルやオドンネルの達者なヴァイオリンもハマっているが、全体に浮上出来ないB級アングラ感が漂う。強いインパクトはないが、B級の味わいとカッコよさは十分で、演奏は上手くて楽曲も悪くなく、ブリティッシュ・ロック愛好家ならけっこう楽しめると思う。ボーナスのライヴ音源は、71,72年がデイヴ・アーバス、ジム・ローチェ、デイヴ・ジャック、アレンの4人編成による演奏で、まだサイケの残滓もあってけっこうカッコよかった。
輸入盤/デッドストック入荷
(Blues&Swamp/Blues,Swamp / Jewel-case CD(2011) / Flawed Gems/Sweden)
Garth Watt-Roy(g,vo)
Jo O'Donnell(vln)
Martin Fisher(b,kbd,vo)
Jeff Allen(ds,per)
Dave Arbus(vln,sax,fl)bonus
Jim Roche(g)bonus
Dave Jack(vo,b)bonus
Produced by East Of Eden
収録曲目
01.Mandarin's Daughter
02.Hey Zimmerman
03.Kensington Cowboy
04.Catalina Troubadour
05.What's Happening
06.Summer Days
07.Hey Baby
08.Fancy Nancy
bonus track:
09.Sin City Girls (1973 Single)
10.All Our Yesterdays (1973 Single)
11.Kensington Cowboy (1973 July BBC)
12.To Mrs. V (1971 May BBC)
13.Wonderful Feeling (1971 May BBC)
14.Brand New Day (1972 Live in Germany)
15.Wonderful Feeling (1972 Live in Germany)
16.Instrumental (1972 Live in Germany)
17.What Can I Do (1972 Live in Germany)
18.She Wants Your Love (1972 Live in Germany)
19.Instrumental Jig (1972 Live in Germany)