韓国のビッグ・ピンク・ミュージックから、20年新規リマスター&ペーパースリーヴでのリシュー。コーティング紙ジャケ仕様、英文ライナー・インサート入、オビ付。ダディ・ロングレッグスはニュー・ヨーク出身のグループで、スティーヴ・ヘイトン(ex.デイライト,etc)、カート・パロマーキ(ex.イフ,etc)、クリフ・キャリソンのトリオ編成で68年に結成されている。アメリカ南西部をサーキット後渡英してロンドンを拠点に活動、4枚のアルバムをリリースして73年頃に解散したようだ。本作は、72年にドイツ&UKポリドールからリリースされたフォース・アルバムで、ラスト作品。メンバーはクレジットがないので確証はないが、おそらく前作からのゲイリー・ホルダーマン、パロマーキ、キャリソンの3人に、出戻りピーター・アーネセン(ex.ザ・ホリーズ,リューベッツ,ターゲット,イフ,etc)を加えた4人編成が基本で、曲によってピーター・メスロック(ex.アブストラクト・トゥルース,etc)がフルートで適時ゲスト参加、プロデュースはゲルト・ミュラー。概ね、前作のスワンピー&ブルージーなパブ・ロック路線変わらずだが、より演奏がハードでサイケ感も増している印象。全体にハイテンションな曲が多く、特にギターとピアノの弾き倒し感は満点で、随所で競うように弾きまくる様はけっこう痛快。ガチャガチャしたギラギラ感は全作品中1番かも知れず、メロディアスで上手いベースを軸としたバンド感十分の演奏は素直にカッコよく、ゲストのフルートもハマりも悪くない。カッ飛ばしタイプのパブ・ロック系として、ともかくも楽しめる好盤と思う。本作後バンドは解散、パロマーキとアーネセンはイフへ。
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輸入盤
(Blues&Swamp/Pub Rock,Swamp,Blues / Paper-Sleeve CD(2020 Re-master) / Big Pink Music/Korea)
Gary Holderman(vo,g)
Peter Arnesen(p,org,kbd)
Kurt Palomaki(b,g)
Crif Carrison(ds,per)
Peter Measroch(fl)
Producerd by Gerd Muller
収録曲目
01.Shifting Sands
02.Nickel Quarter Annie
03.Old Timer
04.Searchlight For Love
05.Fifty Dollar Bill
06.Pop Eye
07.God's Army
08.Rodeo Song
09.Martin Flew In
10.Rockin', Rollin', Fallin' Down
11.Cykederelict