スペインのレトロ・ディスク・インターナショナルから、08年新規リマスターでのリシュー。ウォーレン・S・リチャードソン・ジュニアはアリゾナ州フェニックス出身のギタリストだが、この後チューブスを結成するビル・スプーナーの変名で、本作は69年にUSAコティヨンからリリースされたリチャードソン・ジュニア名義唯一のアルバム。当時、スプーナーが在籍していたコンデッロ解直散後の制作と思われ、メンバーは、スプーナー、リチャード・ルイス、デヴィッド・ビルケット、ミッキー・マッギーの4人編成が基本で、曲によってサックスのゲスト参加がある。プロデュースはコンデッロ時代の僚友マイケル・コンデッロで、サックスのレイ・トレイナーも元コンデッロのメンバー。基本的には、ジミヘン・フォロワーなブルージー・サイケ・ハードを展開していて、スプーナーの達者なギターと粘っこいボーカルは、十分にジミヘン・フォロワーと呼べるものだが、サイケなハモンド・オルガンやピアノ、ブルージー&ファンキーなブラスがちょっとしたアクセントになっていて、単なるフォロワー作品以上の仕上がりという印象。ギターのリフ&フレーズを中心とした楽曲はブルース基調で、アレンジはサイケ色が強く、ハード・ロック・マナーが強くインスト・パートが多い演奏は十分に上等。ファズ・ギターなのだがそれ程下品さはなくて、重くて太い音色で弾きまくる様は素直にカッコよく、アレンジもちゃんと練られていて上等。知名度は薄いかも知れないが、ブルージー・サイケ・ハード系としてわりと文句なしの好盤と思う。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Blues Hard/Heavy Blues,Psyche / Jewel-case CD(2008 Re-master) / RDI/Spain)
Warren S.Richarson Jr.(aka.Bill Spooner)(vo,g)
Richard Lewis(kbd,horn)
Danid Birkett(b)
Mickey McGee(ds)
Owen Eugene Hale(sax)
Joseph Ray Trainer(sax)
Produced by Michael Condello
収録曲目
1.Reputation (Traditional)
2.Easy Rider
3.Shady Lady
4.Wind And Rain
5.Stella
6.Goin' Home