USAのロッカドロームから、72年と73年のトゥルース名義のシングル両面4曲をボーナスで加えてのリシュー。特にリマスター表記はないが、音質はクリアで迫力もあってよい。スリーヴ・ステッカー付で、既発のUSAモンスター盤(廃盤)とボーナスは同じ。トゥルース・アンド・ジャニーはアイオワ州シーダー・ラピッズ出身のグループで、69年にビリー・リー・ジャニーとスティーヴン・ボックが中心となって結成されたトゥルースを母体としている。当時はライヴ&ツアー中心の活動で、72年と73年にシングルをリリースするがパッとせず、バンド名をトゥルース・アンド・ジャニーに変えて再びツアー中心の活動に戻り、76年になって本作をプライヴェート・プレスの自主制作盤としてリリースという流れのようだ。本作は唯一のスタジオ・アルバムで、メンバーは、リー・ジャニー、ボック、デニス・バンスのトリオ編成、プロデュースはボック。ウィッシュボーン・アッシュ的な哀愁ハードを展開していて、ちょっとジャック・ブルースに似た感じのベースと、リフをちゃんと組み立てるギターが頑張っているが、楽曲はわりとメロディアスながらも、ハード・ロックとしては少し迫力がもの足りないという印象。もっとゴリゴリでグイグイ押してくる手応えが欲しいという感じだが、自主制作盤としては十分に水準以上の仕上がりで、サイケの残滓を引き摺った全体の雰囲気も悪くなく、ハード・ロック愛好家ならそこそこ楽しめると思う。ともかくも、このハード・ロック然としたスリーヴは素敵。
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輸入盤
(Blues Hard/Blues,Progressive / Jewel-case CD(2008) / Rockadrome/USA)
Billy Lee Janey(g,vo)
Steven Bock(b,vo)
Denis Bunce(ds)
Produced by Steven Bock
収録曲目
01.Down The Road I Go
02.The Light
03.I'm Ready
04.Remember :
a)A Child
b)Building Walls
05.No Rest For The Wicked
06.It's All Above Us
07.Ain't No Tellin
08.My Mind
bonus track(single):
09.Midnight Horsemen('72)
10.Around & Around('72)
11.Under My Thumb('73)
12.Straight 8 Pontiac('73)