ドイツのレパートリーから、未発ライヴ&デモ音源6曲をボーナスで加えての、10年新規リマスター&限定ペーパースリーヴでのリシュー。見開き紙ジャケ仕様で、スワイラル・ヴァーティゴ・ロゴマーク入。ウォーホースは、ニック・シンパーがディープ・パープル脱退後に参加したマーシャ・ハントのバック・バンドを母体して、マーシャの妊娠で活動休止状態となったのを機に、70年に名前をウォーホースとして結成された。結成当初はリック・ウェイクマンが在籍していたが、ストロウブス参加の為に早々に脱退、代わりに元ヴェルベット・フォグのフランク・ウィルソンが加入後、ヴァーティゴと契約してデビューに至っている。本作は、72年にUKヴァーティゴからリリースされたセカンド・アルバムで、メンバーは、前作からのシンパー、ウィルソン、マック・プール、アシュリー・ホルトの4人に、新たにピーター・パークスを加えた5人編成、バンドとイアン・キメットの共同プロデュース。前作からのパープル路線は基本的に変わっておらず、新加入のパークスのギターが前任のペックに比べてよりリッチー・ブラックモアっぽく、各パートのパープルっぽさはより増している感じなのだが、楽曲や演奏は少し重さが薄れ全体によりキャッチーな印象を受ける。ただ、当時のパープルがライヴでよくやっていたような、1コードの長尺インプロでギター中心に盛上がるヘヴィなナンバーの他にも、泣きのギター・ソロやジョン・ロード・ライクなオルガンも飛び交っていて、あがきつつも結局はパープル・ライクなサウンドに収束していっている感じ。ファースト、セカンド共に甲乙付け難く、B級ブリティッシュ・ハードとして上々の味わい深さを放っていて、パープル愛好家は勿論、B級ハード・ロック愛好家なら問題なく楽しめると思う。この後、シンパーとパークスは78年にファンダンゴを結成、プールはブロークン・グラス、ホルトはリック・ウェイクマンのバンドへ。
輸入盤/限定プレス/デッドストック入荷
(Blues Hard/Progressive,Psyche/ Paper-Sleeve CD(2010 Re-master) / Repertoire/German)
Ashley Holt(vo)
Nick Simper(b)
Peter Parks(g)
Frank Wilson(kbd)
Mac Poole(ds)
Producerd by Ian Kimmet & Warhorse
収録曲目
01.Red Sea
02.Back In Time
03.Confident But Wrong
04.Feeling Better
05.Sybilla
06.Mouthpiece
07.I (Who Have Nothing)
bonus track:
08.Ritual (live)
09.Bad Time (demo)
10.She Was My Friend (demo)
11.Gypsy Dancer (demo)
12.House Of Dolls (demo)
13.Standing Right Behind You (demo)