UKのパープル・レコード/チェリー・レッドから、17年新規リマスター&2CDでのリシュー。ハード・スタッフは、アトミック・ルースターを揃って辞めたジョン・デュ・カン(ex.アンドロメダ,アタック,etc)とポール・ハモンドが、ジョン・ガスタフソン(ex.クォーターマス,バルティック,ロキシー・ミュージック,イアン・ギラン・バンド,etc)と共に70年に新たに結成したダエモン(デーモン)を母体として、アル・ショウが抜けてトリオ編成になった71年にバレットに改名、パープル・レコードとの契約の際にさらにハード・スタッフに改名したグループ。本作は、タイトル通り71~73年におけるパープル・レコード時代の音源をコンパイルした2枚組アンソロジー盤で、72年のファースト「バレットプルーフ」と73年のセカンド「ボーレックス・デメンティア」の2枚のアルバム全曲に、71年のバレット名義のシングル両面2曲、72,73年の2枚のシングル両面4曲(アルバム未収&シングル・ヴァージョン)、ファースト収録曲の別ミックス1曲の計7曲をボーナス収録。メンバーは、全て前述のカン、ガスタフソン、ハモンドのトリオ編成。全体に、文句なしのB級ブリティッシュ・ハード金字塔的サウンドで、基本はあくまでブルースなのだが、それ程あからさまに泥臭いブルース色が強いわけではなく、かといってブギー&ロックン・ロール調が強いという印象でもない、わりとスタイリッシュなB級ブルース・ハード調のカッコよさを放つ。プログレやジャズ、サイケの要素も取り込んだリフやメロディは、ブルージーだがちょっと変テコだったりもして、プログレ/ジャズ・ロック系のリスナーもけっこう楽しめるかも知れない。エッチでヨレヨレだがキレのよいカンのギターに、メロディアスにドライヴするガスタフソンのベースと、ハード・ロック然としたハモンドのドラムが絡み、カンのダミ声ボーカルやガスタフソンの粘っこくて上手いボーカルが乗っかる演奏は素直にカッコよく、ブリティッシュ・ハード愛好家ならまずもって楽しめるだろう好盤と思う。11年9月にカンが心臓発作で他界してしまった(61歳)、合掌!。EUプレス盤
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輸入盤
(Blues Hard/Heavy Blues,Psyche,Progressive / Jewel-case 2CD(2017 Re-master) / Purple/Cherry Red/UK,EU)
John Cann(vo,g)
John Gustafson(vo,b,kbd)
Paul Hammond(ds)
Producerd by Hard Stuff
収録曲目
(Disc1 "Bulletproof (1972/1st)"):
01.Jay Time
02.Sinister Minister
03.No Witch At All
04.Taken Alive
05.Time Gambler(Rodney)
06.Millionaire
07.Monster In Paradise
08.Hobo
09.Mr Longevity-RIP
10.The Provider Part 1
bonus track:
11.Hobo (BULLET 1971 single)
12.Sinister Minister (BULLET 1971 single)
13.Jay Time (1972 single)
14.The Orchestrator (1972 single)
15.Monster In Paradise (early mix)
(Disc2 "Bolex Dementia (1973/2nd)"):
01.Sick N' Tired
02.Mermany
03.Jumpin' Thumpin(Ain't That Somethin')
04.Dazzle Dizzy
05.Bolex Dementia
06.Roll A Rocket
07.Libel
08.Ragman
09.Spidere Web
10.Get Lost
bonus track:
11.Inside Your Life (1973 single)
12.(It's) How You Do It! (1973 single)