スペインのゲルッセン傘下のソモール・レコードからのリシュー。キャッスル・ファームは、70年代前半に活動したイギリスのグループで、72年に自主制作盤EPシングル「ホット・ロッド・クイーンb/wマスコット」をリリースしているが、おそらくアルバムも含めた他の作品はなく、現状では情報に乏しくて詳細不明。本作は、タイトル通り71〜72年における未発表スタジオ音源をコンパイルした発掘音源盤だが、前述のEPシングル両面2曲(2,3曲目)は既発となる。クレジット・メンバーは、デニー・ニューマン、ジョン・アルドリッチ、グラム・テックス・ベニケ、スパイダー・カーフィ、ロジャー・カーフィ、スティーヴ・トラヴェラーの6人。ツイン・ギター編成とそうでない編成の曲があって、おそらく最初はニューマン、ベニケ、スパイダー、トラヴェラーの4人、後にアルドリッチが加わってスパイダーがロジャーに交代した5人編成になったのだと思われ。概ね、わりとど真ん中のブルース・ハード調サウンドを展開していて、外連味のないスカっとストレートな炸裂を堪能出来る。流暢なアルドリッチ、ヌケのよいベニケのスライド・ギターはどちらも素直に上等で、シャウトとガナリの狭間スタイルのボーカル、重いグルーヴ感のリズム隊が一体となってハイテンションなまま疾走する演奏は、ともかくもバンド感十分でカッコいい。イギリス中の大学サーキットを回り、ロリー・ギャラガーやディープ・パープル、アトミック・ルースター、サヴォイ・ブラウン等のサポートを務めたらしいが、ギャラガーたテイスト辺りに近似するタイプで、ハード系愛好家ならまずもって楽しめるだろう、掘り出し物的好盤と思う。
輸入盤
(Blues Hard/Heavy Blues / Jewel-case CD(2025) / Sommor Records/Spain)
Denny Newman(vo)
John Aldrich(g)
Gram ‘Tex’ Benike(sl-g,g)
Spyder Curphey(b)
Roger Curphey(b)
Steve Traveller(ds)
Produced by Unknown
収録曲目
01.(Maybe A Little Black) Witch
02.Hot-Rod Queen
03.Mascot
04.All In A Year, All In A Day
05.Island In The Sun
06.Jewels Of Fire
07.Lunatic
08.You Go Your Way, I’ll Go Mine
09.I’ve Been Dreaming
10.Hot Rod Queen (alternate version)