スペインのエストレッラ・ロックエラから、04年新規リマスターでのリシュー。アシュカンは、ブラック・キャット・ボーンズ(BCB)脱退後のボブ・ウエストンが中心となって69年にロンドンで結成されたグループで、オリジナルLPがけっこうなプレミアムのコレクターズ・アイテムとしても知られているかも知れない。本作は、69年にUKデッカ・ノヴァからリリースされた唯一のアルバムで、ノヴァ・レーベルの1番作品。メンバーは、ウエストン、スティーヴ・ベイリー、ロン・ベンディング、テリー・シムズの4人編成、ピーター・シェルターとイアン・シッピンの共同プロデュース。概ね、ヘヴィ・ブルース・ロックまたはブルース・ハードと呼べる方面で、弾きまくるギターとベース、ジョン・ボーナム的な三連ノリのドラムに、太いシャウト・ボーカルが絡むストレートな演奏は、イモっぽさとヘヴィネスが同居するB級ブリティッシュ感満点のサウンド。時折、BCBや初期レッド・ツェッペリンに通じるラウドな盛り上がりやヒネったアレンジも見せ、その意味ではBCBの後進リーフ・ハウンドとも結局同系統という印象。ウエストン以外のメンバー達にもっと演奏力があれば、さらに上等で違ったものになったかも知れないが、それでもウエストンのギラギラしたファズ・ギターはわりと流暢で素直にカッコよく、いかにもブリティッシュ然とした勢いのよいヘヴィネスが、アングラ感十分で捨て難い味わいを放つ。B級ハード系愛好家なら、まずもって普通に楽しめると思う。本作後バンドは解散、ウエストンはアッシュマン・レイノルズ等を経てフリートウッド・マックへ。
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輸入盤/デッドストック入荷
(Blues Hard/Heavy Blues,Psyche / Jewel-case CD(2004 Re-master) / Estrella Rockera/Spain)
Steve Bailey(vo)
Bob Weston(g,mdln,vo)
Ron Bending(b,vo)
Terry Sims(ds,per)
Producerd by Peter Sherter & Ian Sippin
収録曲目
1.Going Home
2.Take These Chains
3.Stop(Wait & Listen)
4.Backlash Blues
5.Practically Never Happens
6.One Of Us Two
7.Slightly Country
8.Darkness